物語れる学生時代を
学生時代には、自分の物語が語れるような生活を送って欲しい。
学びの物語、経験の物語、出会いの物語、交流の物語、苦労の物語、悩みの物語、感動の物語、涙の物語。
語れるものが多ければ多いほどに成長できるはずだ。
そのためには、行動的であること、そして思索的であること、が必要だ。
そしてできれば、自分が社会に出て、大人になり、自分の子供たちや、周囲の若者に対して、その物語を語って聞かせられるような、そんな学生時代にして欲しい。
あの時は、本当に大変だった。あの時は本当に悲しかった、嬉しかった。あの時は大きな感動を覚えた。あの時は・・・
そしてそこから得た学びを、語り継いで欲しいのである。
それに共感する若者も、逆に反感を持つ若者もいるかもしれない。理解できない若者も、関心を持たない若者もいるかもしれない。
しかし、それでいいのである。
あなたが作った一つの物語が、何らかの形で他人の心に残って、その人を慰めたり、勇気づけたり、癒したり、行動を促すかもしれない。
それだけでも、あなたの人生は、確かに、誰かに、何かの影響を与えたことになる。
そして、その影響は、実はその人だけにとどまらない。
その人を通じてさらに他の人へと波及するかもしれない。
だから、たった一粒の種を蒔くことを、決して軽視しないで、今日も新たな生活の物語を紡いで生きて欲しい。
今日は今日の物語を、明日は明日の物語を。
この世界の巨大な物語の織物の中に、自分の小さな物語を投げ込んで、世界に参加するのだ。
世界内存在としての人間の価値は、ここにあるのである。
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