物語れる学生時代を

物語れる学生時代を


学生時代には、自分の物語が語れるような生活を送って欲しい。

学びの物語、経験の物語、出会いの物語、交流の物語、苦労の物語、悩みの物語、感動の物語、涙の物語。

語れるものが多ければ多いほどに成長できるはずだ。

そのためには、行動的であること、そして思索的であること、が必要だ。

そしてできれば、自分が社会に出て、大人になり、自分の子供たちや、周囲の若者に対して、その物語を語って聞かせられるような、そんな学生時代にして欲しい。

あの時は、本当に大変だった。あの時は本当に悲しかった、嬉しかった。あの時は大きな感動を覚えた。あの時は・・・

そしてそこから得た学びを、語り継いで欲しいのである。

それに共感する若者も、逆に反感を持つ若者もいるかもしれない。理解できない若者も、関心を持たない若者もいるかもしれない。

しかし、それでいいのである。

あなたが作った一つの物語が、何らかの形で他人の心に残って、その人を慰めたり、勇気づけたり、癒したり、行動を促すかもしれない。

それだけでも、あなたの人生は、確かに、誰かに、何かの影響を与えたことになる。

そして、その影響は、実はその人だけにとどまらない。

その人を通じてさらに他の人へと波及するかもしれない。

だから、たった一粒の種を蒔くことを、決して軽視しないで、今日も新たな生活の物語を紡いで生きて欲しい。

今日は今日の物語を、明日は明日の物語を。

この世界の巨大な物語の織物の中に、自分の小さな物語を投げ込んで、世界に参加するのだ。

世界内存在としての人間の価値は、ここにあるのである。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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