5 努力が続かない理由
中学受験をする生徒は、特に首都圏などの都市部を中心に増え続けており、2026年度も高止まり傾向にあります。しかし、中学受験に関しては大切な注意点があります。
私は中学受験を経験した子供たちを見ていて、そう低くない割合で勉強することが嫌いになってしまっている子供たちがいることに気がつきました。
中学受験の問題や内容は、通常の小学校の授業をマスターしているだけでは基本的に対処することが難しいのです。
その意味で早い時期から塾に行ったり、学校ではやらないような難しい教材を勉強したりするわけです。
学校の授業の内容ではとても対応でいないので、子供たちは基本的には苦しくなります。
無理やり詰め込んで勉強したり、理解していないことを暗記したりするので、勉強が嫌いになります。
そしてそれがいろんなところに弊害として出てくるわけです。
受験が終わると、とたんに勉強しなくなったりすることもあります。
子供は受験勉強の段階で、メッセージを出しているのですが、一生懸命な親はそれに気がつきません。
受験は自分を向上、成長させる一つの手段であり、通過点なのですが、それが目的になってしまい、後のことを考えていないのです。
親の見栄やプライドのために受験をさせられる子供は少なくないので、本当にかわいそうです。
少なくとも親としては、本当に子供の幸せのためにそれが今必要なのかどうか、よくよく心に問わなければなりません。
どうか受験を経験することで勉強が嫌いになるとか、勉強することに拒絶感が生まれるようなことにならないようにはしてほしいものです。
中学受験を経験することは、子供にとってプラスの経験にもなりますが、それには親の心構えや、受験の意味や価値、勉強することの尊さをきちんと内面化できることが必要です。
あるいは、結果にこだわらず、ゲーム感覚で受験(点数を取ること)を楽しむ意識が必要かもしれません。
これはしかし、中学受験に限りません。社会人になって、様々な目標を立ててもそれを継続できない人は少なくありません(というか、ほとんどの人は継続できません)。
それは結局はやりたくないことを無理にやっているか、せいぜい見栄やプライドや、他人からの評価のためにやっているからです。
あるいは、努力自体を楽しめていないからであるとも言えるでしょう。
物事が継続できない人の在り方は、年齢にかかわらず、このようなものなのではないでしょうか。
その意味では、どんな目標も、努力も、自分との向き合い方(目標の内面化)で全てが決まるということだと思うのです。
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