4 親の心

4 親の心

Watercolor painting of multiple colorful winding paths converging toward a bright sun on the horizon.

中学での成績が悪く、高校の入学試験には到底合格できそうにない生徒がいます。

両親(それにおばあちゃんまで)は必至で何とかしようと、右往左往しますが、本人はいたって平気なようです。

親は子供の将来を思って、あれこれと手をかけ、手を焼くのですが、それが空回り。逆効果になっているのです。

親が子離れをすることが、子供の自立を助ける場合が多々あります。しかし、この子離れがなかなかできない保護者も多いのです。

親の気持ちも知らないで、と思うのですが、私たちも子供のころは親の気持ちなんて知らずに生きていたのです。それなのに、自分が大人になると、子供に対して「親の気持ち」を押し付けるわけです。

親の心は親にならないとなかなかわかりません。そしてわからなくて当然なのです。まずそれを受け入れなければなりません。

自分で苦労をして初めて、それがわかるようになります。

子どもの幸せを願う親の心は理解できます。しかし、受験の失敗、就職の失敗、いろんな失敗そのものが人を不幸にするわけではありません。

過保護に育てられたために、自分に襲いかかる数々の問題を自分で解決できずに、絶望し、失望することが不幸を生みます。「自暴自棄」という言葉がありますが、まさに自分を捨てる行為が、最大の不幸です。

ですから親が必要以上に子供を守らず、苦労をさせたらいいのだと思います。それを小さな時から少しずつ少しずつ経験させ、失敗させ、苦汁をなめさせる。問題なのはそれにいかに対処するか、ということです。

世の中に成功方法は無数に教えられています。しかし、人間が本当に学ぶ必要があるのは、成功した後にどのような態度で生きていくのか、また失敗したときにどのような姿勢でそれを処理していくのか、ということです。

様々なことに挑戦することが大切なのは、成功や失敗というその結果ではなく、その結果に対して、次にどうすべきかを学ぶことができるからです。

人生には様々な結果がついて回りますが、実はその結果は次にそこから何を生み出すか、ということを学ぶためのプロセスなのだ、ということを知らなければなりません。

この「結果」と「プロセス」の逆転の妙味を学ぶことこそが、人間の「生」の意味を理解することでもあるからです。

結果を出すために努力することは大切ですが、親がその結果に囚われたときに、それが子供の不幸を呼ぶのだ、ということを忘れないようにしましょう。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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