提案力をつける
様々な物事に対して、それを論評したり、批判的に検討したりすることは必要なことである。
しかし、それは一つの必要性としてはあってもいいが、それが中心になってはいけない。
論評や批判などは、今後どうしていくかを検討していくための材料を提供する役割を担っているだけで、それだけでは何も生み出さない。
しかし、日本人は、このような外から批判したり論評したりすることは大好きでも、自分で現状を変える提案ができる人が少ない。
つまり、みんなが野党になっているということだ。
政治における今の多くの野党のレベルの低さは言うまでもないが、マスコミやタレント、専門家の無責任な論評などはまさにこの典型的なものである。
では、政治的な与党はどうなのか。
それも実は似たようなもので、自ら提案するというよりは、様々な利権や圧力によって動かされているだけの政府となってしまっている。言われるがままに動いているのが今の現状の政治の姿だ。外国の意向をうかがい、外国の多くがどのように動くかをうかがう。その後それに追従するように、コソコソと後をついていく。
その意味では、ほとんどの政治家が積極的提案などできていない。まさに主体性なき似非権力である。
その空気は国民全体を覆っているから、批判している人間が優秀そうに見えることもあり、人気を集めることもある。しかし、実際は提案し、実行している人間が最も優秀なのである。
学生時代は、提案癖をつけよう。そして自分なりに行動に移してみよう。
無責任な言論人のような、批判癖ではなく、積極的な提案を行う習慣をつけよう。そして実行して得られた結果を、批判的に検討し、また提案し、行動しよう。
そのプロセスは、あなたが成長していくプロセスである。
だからたくさん勉強してもいいが、それは批判のための賢さを得るためでない。行動のための指針を得るための勉強でなければならない。
だから、たとえ学生であっても、様々な場面で、まずは提案すること、それを自ら実行することを忘れないことだ。
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