失われた「日本」を求めて

失われた「日本」を求めて


あなたは、海外からみた日本の姿が見えているだろうか。学生時代に海外旅行に行って、外国を見てきて、やっぱり日本がいいと思っただろうか。あるいは、もっと他の魅力的な国を見つけただろうか。

日本は海外からみても、すでに下り坂に入り、人口減少や高齢化によって衰退している国として認知されている。

確かに、日本人のマナーや思いやりや道徳心などはいまだに評価に値するかもしれないが、すでに衰退に向かい、滅亡すら予測する人もいる。

日本がこのようになった理由は、単純に高齢化や人口減少のためだけではない。経済的な衰退も含めて、もはや一等国としての気概も望みも失ったかに見える。また内向きですべてに受け身な日本人の姿は、テレビで流されるような(日本人はすごいというような)魅力的なものではもはやない。

戦前の日本は、独立の気概もあり、戦略的でもあり、国際的に本当の意味での名誉ある地位を占めようと努力していたのだが、戦後はそのような意識も薄れ、独立心や積極的な気概や活力を失っている。

私は失われた日本の姿を多少なりとも知りたいと願って、一連の著作を読み始めた。先の大戦が終わって、アメリカやGHQから「人権」や「言論の自由」を与えてもらったなどと信じている人はいないとは思うが、実は戦後は日本の本質や本音、その強さ、その美点が書かれた著作が「焚書」された、「言論弾圧の時代」でもあったのだ。

戦前には普通に研究され読まれていた多くの著作およそ7000点以上が、GHQによって葬り去られたことを知る学生は少ないだろう。私はこのような多くの本を読むことで、GHQが恐れた強き美しき日本の姿を垣間見ることができ、そこから学ぶことができるのではないかと考えている。

学生には是非、このような本を紐解き、実は戦前の日本の言論人は非常に優れた国際感覚や戦略眼を持っていたことを知って欲しい。これをGHQが葬ったのには、理由があるからだ。先の戦争の経緯、日本の立場や言い分、日本人を奮い立たせた事柄など、決して教科書では学べない多くの事実を知るだろう。

GHQ焚書図書開封

このような本を読み、事実を知ることが、日本の再興につながるのではないかと考える。もちろん戦争そのものについては、全てが正しいわけもなく、過信や大きな失敗や判断ミスもあっただろう。しかし、少なくとも戦前の日本人がどのような認識を共有していたのかについては、知っておく必要がある。またそれを知ることで、戦後失われた日本と日本人の姿が見えてくるのではないだろうか。

GHQによって発禁された著書の数は多いが、復刻され再び読むことができるものが増えてきている。この時代の日本人の認識を共有するところから、日本再興の道が開かれると信じている。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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