趣旨説明の原則

趣旨説明の原則


専門学校で教えていた頃に学んでいたことの中に、「教育技術法則化運動」を主導された向山洋一先生の書籍があった。授業のやり方の技術やクラスのまとめ方(組織化)の技術など、参考になることがたくさんあり、仕事にも活かしていたものである。

人を動かすとか、集団をまとめる、などという必要がある際にも、役に立つ情報がたくさんある。そしてそれが誰もができるようにマネできる技術として公開されている。教育関係者はもちろん、社会人にとっても学びが多いのである。

専門学校の講師時代には、向山洋一先生のセミナーなどにも出かけて学び、また著書はそのほとんどを読んだ。

今ではインターネット上に「TOSS LAND」というサイトが運営されていて、多くの教師向けの情報が発信されている。

その教えの中に、授業の原則10か条というものがある。

その最初に出てくるのが、「趣旨説明の原則」(指示の意味を説明せよ)である。

これは教育の仕事に関わることがなくても、学生の時から意識しておくと良い原則だ。

それには二つの意味がある。

まずは、自分が誰かから指示を受ける時。

アルバイトや大学での活動において、様々な仕事があり、上司や役職者から指示を受けることがあるだろう。その際に必ず、その指示や命令の趣旨を確認することだ。その癖をつけておくと、その指示が何のためにどんな目的でなされたものかがわかり、それを実行する際に、自分なりの創意工夫ができるようになる。

また逆に、自分が誰かに指示や命令を与える時。

必ず相手に対して、その趣旨を説明する習慣をつけることだ。それによって、その説明を受けた相手は、目的の達成のために自分で創意工夫を行うようになるだろう。

これは仕事をしていく上でも、人を育てるうえでもとても必要な考え方である。また、この「指示に関する趣旨」をきちんと説明してくれる上司や役職者は、とても優秀な人である。

趣旨を説明せずにただ作業だけを指示したり、ただやればいい、などという上司や役職者は仕事の本質がわかっていない人である。またあなたを一人の人間として認め、信頼し、育てる気持ちがあるとは言い難い人である。

このことの意味は仕事を具体的に行っていく中で理解できるようになっていくはずだ。

学生時代のあらゆる場面で、支持を受けたらその趣旨を確認する。

支持を与える時には、必ずその趣旨を明確に相手に説明する。

それを習慣づけるだけでも、あなたの仕事能力は大きく向上するはずだ。

世の中の仕事や人間関係は、説明不足のためにうまくいかないこと、誤解や齟齬が生じて、関係がこじれることが多い。

説明能力が必要な理由は、仕事の円滑な運用と、人間関係の円満な継続にある。

そしそれは、家庭生活や職業生活、そして社会生活の全てに必要なことである。

趣旨を理解しようとする人は優秀な人だ。そして趣旨を説明しようとする人もまた優秀な人である。趣旨説明のできる人になるよう、努力しよう。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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