決意
私は結局、大学院進学への道を決意した。
本当の理由は、司法試験の勉強という受験勉強に嫌気がさしていたのかもしれない。司法試験は実際の実務者養成のための試験なので、その勉強ばかりをやることは、学問的なことに関心を持ち始めていた私には面白みがあるはずはなかった。
私のその頃の興味はかなり学問的なほうに傾いていて、自分なりの価値観や世界観を構築するための材料を学問に求めていたのかもしれなかった。
自分がこれからどのように生きていくべきなのか、この問いの答えを試験勉強の中から見出していくことは難しいと思った。人生の目的のための勉強と手段としての勉強は全く違う。
大学院に行くことで自分の本当の道が見つかるような気がした(その考えは甘く、やはり大学院にも自分の求めていた世界があるわけではなかったので、もうこればかりはその道を行く人間ではなかったのだというしかない)。
こうして大学院進学のための準備を本格的に始めることにした。
しかし大学4年のこの頃、すでに準備はできていたといってもよかった。これまでの勉強がそのままその準備になっていたからだ。
ただ、念には念を入れて準備しようと再度、猛勉強を始めた。
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