「親切な国」の末路
日本人や日本の政治、お役所などを見ていると、とても親切だと思うことがある。
特に外国人に対しては非常に親切で、できるだけ大切に、親切に接してあげたいという気持ちで対応している(もちろん例外はあるだろうが)。
もちろんそれは悪いことではない。私も日本で困っている外国人に対しては親切にしている方だと思う。そして日本に留学して学んでいる学生に対しても丁寧、親切を心がけている。
ここからは歴史の話だ。
世界中で戦争ばかりを起こしているアメリカという国の話である(こういうとアメリカは戦争してないよ、という人がいるが、世界で起こっている様々な戦争や紛争はほぼ全てアメリカが背後にいる。裏で画策し金儲けにつなげるのが得意なのだ)。
ちなみにアメリカを自由な民主主義の国だと思っている人は、今のアメリカの現状を良く調べてみることをお勧めする。とても他の国が見習うような、尊敬できるような国ではなくなっている。
そんなアメリカに関わる話だ。
いや、アメリカに滅ぼされたインディアンやハワイ王国の話である。
誰でもアメリカは移民の国であることを知っている。
そして先住民族であったインディアンを滅ぼしたことも知っているだろう。
アメリカ人は残酷だ、などと言いたいのではない。
インディアンが何故滅ぼされたのか、ということだ。
インディアンは移民であるアメリカ人に非常に親切だった。
彼らは飢えに苦しむ移民(アメリカ人)に、作物のつくり方を教えた。
移民を飢えから救ったのはインディアンだ。
こうして親切にも彼らを飢えから救ったインディアンは、やがてどんどん増えて豊かになり力をつけてきたアメリカ人と対立せざるを得なくなる。
当然、武力に訴えられたら、インディアンには勝ち目はなかった。
その結果が、今のアメリカであり、インディアンは辺境の地に追いやられ、やがて滅びた。
また、日本人が大好きなハワイもそうだ。
人口減少などで苦しむハワイは、開放政策を取り、極めて親切にアメリカからの移民を受け入れた。
土地の取得や農場の経営を許し、アメリカ人の移民を信頼し、政府の高官などにもつけるようになった。しかし、やがてハワイ王国とアメリカ人移民は対立するようになる。
親切と信頼が仇になり、ハワイは結局アメリカの武力に屈して、ハワイ王国は滅びた。
ここで挙げた話はかなりざっくりした内容だから、是非自分でアメリカ建国の歴史やハワイ王国の滅亡について、自分で調べて欲しい。
このような歴史に学ぶとき,、私たちが考えなければならない課題が浮き彫りになる。
私たちが個人として日本にいる外国人に親切にしなければならないのは当然である。
しかし、国家の政策としては、よく考えなければならない、ということだ。
日本も今は人口減少によって、もろ手を挙げて外国人移民を受け入れようとしている。
色々な制度を整えて、外国人が住みやすい環境を整えようと努力してる自治体も多い。
しかし、「親切は、十分な知恵に裏付けられていなければ、自らを亡ぼすことになる」ということを歴史は教えている。
国家の制度として、外国人を優遇しすぎたり、親切にしすぎたりすることが、遠い将来、日本の未来を危うくすることにならないかどうか、考える必要があるのだ。
日本人は親切心やホスピタリティを大切にするだろう。それは日本人の美点でもある。
しかし、そこに国家としての存立と日本国としての繫栄を危うくする要素はないのか、真剣に考えなければならない。
戦後だけでも世界中で滅びた国は無数にある。
日本がその例外だなどとは決して思わないことだ。
だから歴史を学び、様々な国の滅亡史を紐解いてみる。さらに政治や経済を学ぶ必要があるのだ。
親切や優しさは、必ずしも最高善ではない。日本人にはこれが十分にはわからない人が多く、聞こえのいい言葉に乗せられて、様々なものを受け入れてしまう。
その善悪を選別しなければならない。日本という歴史と伝統ある素晴らしい国を守り、後世に残していくためには、知恵のある愛、愛のある知恵、が求められているのだ。
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