「価値」と「価格」について
私の学生時代と比べると、今は本の価格が大きく下がっている。もちろん新刊本は変わらないのだが、古本の類は価格崩壊を起こしていると言ってもいいだろう。
希少本ならばともかく、普通に読むような本や、学術書なども古本ならばかなり安い価格で手に入るようになった。
私としては非常に嬉しいことなのだが、それだけ本を読む人が減り、本に価値を感じる人が減って、結果として「価格」が下がっているのである。
自分にとって価値あるものはしかし、自分で決めなければならない。
それはマーケットにおける「価格」とは関係がないものだ。
高いからいいとか安いからいいなどとは言えないものなのだ。
高いとか安いとかの価格で測られるものは必ずしも「価値」ではない。それが一致しているとしたら、それは偶然である。
学生時代には、自分にとって価値あるものとは何かを追及して欲しい。
社会に出ると、そして生活の場においてはいつも「価格」を意識しなければ生きられない世界を、私たちは生きている。
給与の額、生活費、全てはお金がかかり、そこには「価格」が付きまとう。
むしろだからこそ、「価値」が大切なのである。自分にとって価値あるものは何かを探求し続けなければならない。
そしてそれは、他人との比較や、相対的な評価によっては手に入れることができないものだ。
自分の人生の核となるものは、価格ではなく価値で決まる。
自分が価値を感じるものを徹底的に追求し、それを求め、実現し、自分なりに表現すること。
これがまさに「価値」ある人生そのものと言っていいい。
もちろんそれが多くの人に受け入れられ、結果としては富を生み出すことがあったとしても、それによってはあなたの「価値」は何の変化もしない。
価格によって影響されないもの。それが「価値」の本質だ。
そんな自分にとっての「価値」をつかむことが、幸せな人生の一歩である。
「価格」あるものは求めても得られないかもしれない。
しかし「価値」あるものは、真摯に求め、行動し、生き方の中心にしようとの歩みをやめなければ必ずつかむことができるものである。
「価格」は外から与えられるが。「価値」はあなたの中にあるものだからだ。
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