就職できなかった理由
間奏曲―フリーターの時代―その26
これは本当に不思議なのだが、結局豊かな人は他人よりも大きな付加価値を生み出している人であることがわかるはずだ。
すぐにやりたい仕事に就けないからといってフリーターになる人もいるが、この世の中にやりたい仕事をやっている人の割合はどのくらいいるだろう。かなり低い割合になるのではないかと思う。
自分がやりたい仕事に就くためには自分の準備と、その自分を受け入れてくれる就職先のニーズという2つの要素がかみあわなければならない(もちろん誰にも雇われない生き方もあるが、それは別の話)。
しかし、フリーターにとって本当に大切なことは、やりたい仕事を探すということよりも今やっている仕事をどれだけ肯定的な気持ちで取り組めるかということだと思う。
実際にはやりたい仕事に就いたといっても、その中にやりたくない仕事がたくさん含まれている。またやりたくない仕事の中に楽しいことや充実した気持ちを体験できるものもあるはずだ。
私は教育の世界で仕事をしたいと考えてはいたが、大学に残って大学の先生になる道は閉ざされ、塾で仕事をしたものの、もうひとつ納得がいかず(教育の可能性は感じたが)、教員の免許もとっていなかったのでほとんど不可能な状況下にあった。
自分が本当はなにがやりたいのかが、まだまだ明確ではなかった。教育の世界とはいってもあいまいで具体性に欠けていたことは事実だった。
そして何よりも自分が教育の世界で仕事をしていくことについて自信が全くなかった。
だから、教育の世界で仕事をしているイメージを明確に持つことができなかったのである。
結局、この2つの要因のために前に踏み出すことができなかったということは言えると思う。しかしそれでも「いつかは」と思って必死に働いていたわけだ。
やりたい仕事をやることは本当に幸せなことだ。しかし、やはり準備のないところに現実は訪れない。
その準備とは、具体的に何をすることなのか、それをよく考える必要があるということになる。
Share this content:
コメントを残す