過剰の行き先
人間が、生物として生きていく以上の過剰なエネルギーを有していること、そして生物として生きていく上で、必要以上の想像力や創造力を有していることは事実だ。
ただ生きていくためだけではない力やエネルギーを与えられていることは間違いない。
あなたも日々それを感じているはずだ。食事をして、睡眠をとり、ある程度体を動かしていれば健康に生きられる。
しかし、人間には過剰な時間やエネルギーが与えられており、それをどのように使うかが日夜問われ続ける。
この使い道がなければ、「たいくつ」に襲われることになる。
この過剰な時間やエネルギーが、人間の様々な創造に使われ、また時には破壊に使われてきた。
この過剰の行き先は、人間が自分で決めなければならない。
以前紹介した本に、哲学者セネカの「人生の短さについて」という本がある。これは人生は短いということを訴えた本ではなく、人生は事を成すには十分に長い、それを人間は無駄と無益なことに使っているのだ、という趣旨の本だ。
人間に与えられた過剰を考える時、確かに、何かをなすには時間だけでない十分なエネルギーが与えられていることがわかる。
その過剰をどのように使うのかが、毎日のテストだ。
人間は忙しいとか、時間がないとか、言い訳をよくするものではあるが、実際は時間やエネルギーを十分に活かすことができず、「たいくつ」しているものである。
大学時代は「たいくつ」してはいけない。
やるべきこと、やりたいこと、にはすぐに手をつけて、その過剰を活かさなければならない。
過剰の行き先を、いかに設定するかによって、あなたの未来は全く違う末路をたどることになる。
日々考えよう。この過剰な時間、過剰なエネルギーを、どこに、何に使おうか、と。
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