誰から、何を学ぶのか
学生時代の学びは、実に様々だが、誰から何を学ぶのかということはとても大切である。
もちろん学生なのだから、大学での先生も様々な書物もその対象である。特に読書から多くの学びを得るべきだということは、私が何度も伝えている通りだ。
しかし、当然に人から学ぶことも非常に重要であって、これを抜きにして人間の学びは語れない。
吉川英治は「すべてはわが師」と言った。自分以外の全ての人から学ぶべきだ、ということだ。理想としてはその通りだが、人間関係や人間づきあいには時間的、場所的限界がある。
だから、出会う人全てから学ぶことは理想だが、逆にこのような人からは学ばない、と決めてしまうことも重要だ。
愚痴多き人。
ものごとに否定的な人。
自分だけが忙しく動いている人。
お金のない人。
自己顕示欲の強すぎる人。
人間として居心地の悪い人。
など。自分としてこのような人は遠ざけようと思う人をまず決めることはとても重要だ。
そして、それ以外の人から学ぶという考え方が重要である。全ての人から学ぶことは重要だが、それには自分をしっかりと立ててなければ、悪影響や時間の無駄を生んでしまう。
ある成功者は「忙しい人と貧乏な人」からは学んではいけないという。もちろんこれは学生の場合とすでにある程度成功している人とでは基準が異なるはずだ。
このように、自分なりに基準を立てていくことが大切である。
もちろんそのためには、多くの人との出会いや関わり、経験値が必要だから、大学時代の前半などはやたらめったら行動的でもいいと私は思う。
そうしながら、自分なりの基準を立てていくのである。
そして、この作業は、社会人になってからも続く。
それを続けていくことで、あなたという人格が出来上がっていくのである。
誰から何を学ぶのか。自分の感性や直感を大切にしながら経験値を増やし、自分なりの基準を立てていくようにしよう。
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