裏の顔を持つ人
人には、人前で見せる顔と、見せない顔がある。
裏の顔がある、などというと悪人のように思う人もいるが、今回の話はそういう話ではない。
結果を出す人は誰でも、他人には見えない努力をしているものだということだ。
私は野球のことはよくわからないが、大リーグで活躍していたイチロー選手や、現在活躍中の大谷選手などは、結果を出す部分ばかりが注目される。しかし、その裏では実に細かい自己管理や努力や工夫をやっている。
表面に出てこない裏の顔を持っている。
もちろん、メディアなどでその部分が評価されているわけではないし、そのようなものはほとんどの人が知らないだろうと思う。
知られていないところに、結果を出す秘訣や秘密があるのだが、多くの人は結果の部分だけに焦点を当てて、物事の本質を見ない。
氷山の一角、という言葉があるように、他人から見えている部分はほんの一部。
その表面の結果を支えている隠れた裏の顔があるのだ。
その部分がその人の本当の部分であり、本質であったりする。
だから、学生時代から「裏の顔を持ちなさい」と言いたい。
誰にも評価されなくていいし、誰にも見せなくていい、誰に知られるでもなく、ただ努力や工夫や学びを続ける。
表の顔だけで評価されていくのが世間というものだが、そんなものは無視して、裏の顔を大事にする。
そのような裏の顔は、自分の家族すら知らないこともある。
でもそれでいいのである。
そんなあなたの裏の顔を、静かに見続け、納得している存在があることを信じよう。
その存在とは「あなた自身であり、同時にあなた自身でないもの」
裏の顔は、時間をかけて表に出てくるものである。
その時を信じよう。
その時を耐えよう。
その時を待とう。
裏の顔をしっかりと持ち続け、その力の大きさに期待するのだ。
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