自立は感謝によって達成される

学生に限らないことだが、人間はもっと人との出会いに感謝すべきだ。

ほんの少しの出会いが大きく人生を変えたり、考え方や、生き方を変えることがある。

私が言っているのは、必ずしもビジネス上の出会いというわけではない。

仕事やお金やビジネスなどが絡まなくても、本当に素晴らしい出会いがあるものだ。

自分の人生を、よくよく振り返ってみれば、お世話になった人、影響を受けた人、支えてくれた人、そのような人で満ち満ちている。

しかし、人間はえてして、そのような人の存在を忘れ、自分の力で生きてきたような錯覚をもつ。

成功者にもそのような人は少なくない。

もちろん、人間にとって自助努力は基本であり、それなくして成功はない。

ただ、そこを中心に考えてしまうと、本当に大切なものを見失ってしまう。

まず、身近な親に感謝できているだろうか？人生で最初に出会った人は親である。

人間は親に感謝できて初めて、親から自立したといえる。

それができないうちは、少なくと精神的に自立を果たしたとは言えない。また、生まれて以降、一体どれくらいの人に出会って、影響を受け、迷惑をかけ、世話になっただろうか？数限りない人の顔が思い浮かぶはずだ。

そして、直接会っていなくても、あなたを信じたり、その成功を祈ったり、あなたに感謝したりしてくれた人は無数にいる。

それを時々思い起こして、謙虚になって感謝できてこそ、自立の道を歩んでいるといえるのである。

感謝が自立を促す。感謝が自立の証明である。