自己解決と他者依頼

自己解決と他者依頼


人生の途上には様々な問題が発生する。ただ生きているだけでもそうなのだが、積極的に何かをしようとしても、必ず何かの障害が発生し、容易に思うようにはいかない。

心理学でいわれるように、人間には「他者依存型」の人と「自己解決型」の人がいる。

もちろん、完全にどちらかに分類されるわけではなく、環境や状況によっては人間はこのどちらかの対応をしながら生活している。

必要によっては他人の力を借りて、それに依存することも必要ながら、基本的には「自己解決型」の生き方を中心にすべきであろう。

他者依存型の人は、基本的に外的な環境要因に左右されやすいために、通常思うようにいかない世界の中では、不安感が強くなり、うつ病を発症しやすい。また社会的には収入が低くなり、人間関係で躓くことが多いと言われている。

私の経験からも、この傾向は見事に当たっていると思う。

自分のコントロール権を自分でしっかりと握り、必要に応じて、他人の力を借りる。これがバランスの取れた生き方だろう。

最も成功している人を見ると、自分の問題を自分で解決するという気概や心構えを基本的には持っていて、自己解決だけで生きるのではなく、「他者依頼型」の人が多いと感じる。

「依存」するのではなく「依頼」しているのだ。

その依頼の主体はもちろん自分であり、その依頼先や依頼の内容や方法も、自分で判断している。

自己解決型の人の中には、この依頼ができない人もいる。他人を信用せず、自分の力を過信している。また、他者に遠慮してなかなか依頼できない人もいる。このような人は、他人と信頼関係を築くことが苦手なのかもしれないし、プライドが高いだけなのかもしれない。

いずれにしても、仕事や生活上の問題解決に限界が出てきて、行き詰ることになる。

だから、自分が何か問題にぶつかったら、まずは自分の行動で何ができるかを考え、自分で解決する道を探る。

そこで限界を感じたら、遠慮なく他人に依頼する。

そのような心構えで生きていれば、自分の成長は促され、他者との健全な関係も維持されるだろう。

学生時代のうちに、このような健全な問題解決の仕方を学んでおけば、社会活動や家庭生活、職業生活においても、幸せな道が開けることだろう。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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