自分に期待する
人関関係が濃密になってくるとひとりの人間に対して関わる時間が増えてくる。そして同時に多くの人と関わっていたために毎日が本当に多忙だった。
この頃の私がまさに、今の自分では信じられないほどにエネルギーに満ち溢れていた。
ゼミの発表を毎週こなし、三つのサークルを掛け持ちで活動していた。
将来のことを考えて法律の勉強もかなりがんばったが、大学院に進学する可能性も捨てきれなかったので語学もかなり勉強した。読書は10冊ほどの本をいつも並行して読んでいた。
異常なほどに行動的で活動的だった。その頃の「行動力」の源泉が一体どこにあったのかと考えてみると、体力もそうではあったが、自分に対する期待が本当に高かったのだと思う。まだ何事もなしていないという可能性を秘めた自分の存在への期待だ。
しかしそれは年齢にはあまり関係のないことだ。
年齢を経ると確かに体力は仕方がないのだが、どんなに歳を取っても「可能性を秘めた自分」に対する期待や信頼は失いたくはない。心は自由自在だから、本来心は歳をとらない。
この頃の自分が今の自分を見たらどう評価するだろうか。
「まだまだ、もっとやれることがたくさんあるはずだ」そんな声が聞こえてきそうだ。
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