経験と知恵

経験と知恵


世の中には、同じ経験をしても、そこから学び知恵を得て、成長する人もいれば、何も変わらず、同じ失敗を繰り返したり、無意味に同じ経験を繰り返す人もいる。

経験が価値をもつのは、人間がそこから何かを学ぶからであり、その経験から知恵や意味を得ることができるからである。

だから、どんな経験であろうと、それを経験する前や経験しているとき、経験後にはとるべき態度というものがある。

経験前には、自分なりの目的や目標を明確にしてから臨むといい。

経験中にはそこで感じる感情や自分の心の動き、そして自分以外の人の心や行動、そして環境の在り方を観察するといい。

そして、経験後には自分の心と行動の反省と確認をするのである。

そうして初めて、経験が価値や意味を持つものになり、その人の成長にとっての大きな糧になる。

このような意識を持つことなく、経験を重ね、繰り返しても、それはほとんどの場合無意味である。

もちろん単純な喜びや快楽は得られるかもしれないが、それは残念ながら幸福にはつながらない。

人間にとっての幸せとは、感情や五感を喜ばせることだけではないからだ。

その意味では経験について、幸せについて、もっと本気で深く考えなければならない。

自分にとっての幸福の核をつかむのである。数多くの経験が、それを教えてくれるだろう。

それを重ねていける人の人生こそが、自分や他人を幸せにできる人の人生である。

経験からは、幸せになるための種子をいかにつかみ出せるか、幸せの意味や意義を知ることができるか、それが大切である。

どんな経験も、漫然とやり過ごしてはならない。全ては必要があって与えられた珠玉の宝物なのだ。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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