生活力を身につける
学生時代には多くの学びが必要だが、何よりも生活力を身につけて欲しい。
自分の身の回りのこと、食事、お金、家事、人間関係、この世の中の様々な手続きや仕組みを知ることだ。
その意味では独り暮らしをすることは非常に有効である。また、学業以外にも多くの社会活動やその他の活動に参加することも生活力を磨く砥石になる。
場合によっては家計を支えたり、祖父母の介護をやることも必要かもしれない。そのような機会を、大切な経験として活かして欲しい。
なぜ生活力が必要なのか。それは生きていく上ではバランスのいい判断や行動が求められるからである。人間は理屈通りには動かず、理想通りにはいかず、感情や性格のために合理的な行動などとれない。
そのような人間が集まって社会を構成しているわけである。生活が基盤にあって、人間の思想も理論も存在する。生活世界が全ての基本なのだ。そして不合理ともいうべきものが社会や人間を動かす原動力になる。
それを理解していなければ、自分が幸せになったり、家族や他人を幸せにしたり、社会の幸せに貢献したりすることはできない。
だから身の回りのことは、極力自分でやるのである。親や他人に任せてはいけない。そうしていくことが、生活力を身につけ、バランスのいい判断力や行動力の原資となるだろう。
生活力を身につける。是非これを忘れることなく、学生時代を送って欲しい。
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