独立自尊
私は、慶応大学の出身ではないが、福沢諭吉の仕事や思想は共感をもって学んできた。
福沢諭吉の言葉に「独立自尊」というのがある。
この言葉はもちろん、福沢諭吉によって明治時代に発信された言葉である。
しかし、この言葉、まさに今の日本や日本人にとって最も必要なものではないかと思える。
時代は「個性」の時代だとか、「個人主義」の時代だと言われる。
しかし、この根底には「独立自尊」の考え方がなければならない。
国に依存したり、公権力に寄りかかり、また他人を頼りにして、真の自由も個性も存在しえないからである。
また国家としても、国同士が対等に相互依存することは大切であるが、どこかの国に依存したり、支配されたりしていたら、その国の国民の本当の自由や幸福は成し遂げられない。
そして「独立自尊」というのは、自分に誇りを持つことなくば、その維持も難しいのである。
しかし、日本人は、自分の国に誇りを持てない、自分に自信が持てない、という精神の病がまん延している。
私は日本の若者に自分の国に誇りを持ち、自分自身にも誇りと自信を持ってほしいと願っている。
そのために必要な努力を学生時代にしっかりと行って欲しいし、また勉強もして欲しい。
自分の心の中に、この福沢諭吉が述べたメッセージを刻んでおくだけでも、日々の言動が変わるのではないだろうか。
「独立自尊」
これが人間一人一人に必要な心構えであり、またそのような個人がいてこそ、国家も独立できるのである。
それを福沢諭吉は「一身独立して、一国独立す」と述べている。
まさに至言であり、この言葉の意味を、学生たちにはしっかりと考えて欲しい。
そして、これはまさに現代の日本と、日本人にとって絶対に必要な言葉なのだ。
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