物語を書き換える
学生の皆さんは、これまでのわずか十数年の人生を振り返って、どのようにそれを評価するだろうか。
あまり良いこともなく、パッとしない人生だったな、と思うだろうか。
自分としてはかなり努力もしたし、それなりに結果も出せた人生だった、と思うだろうか。
どのように評価するにしても、これからのことはこれからのことだ。
特にこれまで、大した努力もせずに、流されて生きてきたとか、とても頑張ったなんて言えるものではなかったなどと言う人は、これからそれを布石にして、どのような物語を展開していくのかを考えよう。
過去は変えられないという言葉があるが、事実としての過去は変えられなくても、評価としての過去はいくらでも変えられる。
これまでの人生を下敷きにして、このふがいない、グダグダの人生があったからこそ、それを反省して生まれ変われば、そのグダグダの人生は意味を持ち、輝きを放つ。
逆に、これまで周りからも認められうらやましがられるような結果を出した人が、それに慢心してこれからの努力を怠り、転落するならば、その華々しい過去は、失敗の原因となってその価値を失う。
だから、自分の人生の物語は、今ここから新たな展開を迎えることができ、それはすべてがあなたにかかっていることを忘れないで欲しい。
自分に自信がない、失敗の多い人生だった、誰からも褒められるようなことも認められるようなこともない生活を送ってきた。
そのような人でも、これからの物語の筋書きを、しっかりと自分で書いて、それを実現していくのである。
物語の書き手は環境ではない。神様でもない、親でもなければ先生でもない。
あなた以外にいないのだから、それを放棄したら、ただ食事をし、睡眠をとって生きるだけの生物学的人生を送るだけになってしまう。
自分自身が、いや自分だけが、物語の書き手なのだ。
それを任され、それを自認して生まれてきたはずなのだ。
さあ、今日から、物語を書き換えよう。自分の納得のいく物語を、満足のいく物語を、後悔しない物語を、素晴らしい物語を、今日から書き続けていこう。
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