本当の自信を手にするために
学生時代をいかに生きるか まとめ編 その11
学生時代に自分に自信があるという人はまれだろう。特に現代の学生たちは自己評価が低く、自己肯定感が著しく弱い。
まだ社会的には何の実績もなく、将来はどうなるかわからないという不安の中に置かれているという意味では、何者でもない不安というのもあるだろう。
人間が真なる自信を持つためには、二つの要件が必要だ。
一つは「これだけの努力をした」という自分自身が納得できる努力の軌跡。
もう一つは「自分以外のものからの客観的な評価」である。
この二つがかみ合ったときに、本当の自信を持つことができると言える。
「自信をもつのに根拠はいらない」という意見もあるが、そのような麻薬のような自信は、現実の前にあっさりとその限界を露呈するに違いない。
しかし、そうはいっても学生時代は外部からの評価を得ることはそんなに容易ことではあるまい。
仕事として十分に実績があるわけでもなく、確たる評価は通常学生には与えられまい。
しかし、自分が納得のいく努力を始めること、そしてそれを学生時代に継続していくこと、これはすぐに始めることができる。
しかしその努力が、一定の評価へと結びついていくことはまだまだ先のことになるだろう。もちろん自分の様々な活動やアルバイトなどでの他人からの高評価は素直に受け止めて、自信の源にして欲しいし、そのような機会に恵まれたら、それは非常に価値あることだ。
もし仮にそうでなかったとしても、自分の未来や将来を信じて、内なる努力を積み重ねることができるかどうか。
結局は人間の実力や能力というのは、このような観点から測られるものなのだろう。
まだ見えない、理想の姿を信じることができるか。
すぐに結果に結びつかなくても、絶え間なく自己研鑽を続けられるか。
「信じる力」と「努力の力」、この二つの力が完全に結びついたときに、人間は理想を引き寄せ、夢を現実にしていく力を持つのである。
そしてその根底には、真なる自信が備わっているはずである。
学生時代は、まず努力を。
たとえすぐに結果が出なくても、その継続を。
強く、強く、勧めておきたいのである。それはやがて他人の評価を生み出し、あなたの貴重な資産になるだろう。
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