日本は滅びるのか―虚構の国の若者へ
国を守るために必要なことは、様々な観点から考えることができる。
安全保障はもちろんだが、直接間接に、国を守るということのために必要な項目は実は無数にあるのだ。
経済力、文化力、教育力、情報力など、それを挙げればきりがない。
中国は「超限戦」といって、いわゆる軍事に限らず、あらゆる観点から敵に勝つための方法を研究しており、日本はすでにそれによってかなり侵略されていると言える。
しかし、大方の日本人は「日中友好」という甘い言葉に騙されて、わきが甘く、政治家はお金や女(ハニートラップ)によって中国に対して厳しい姿勢が取れなくなっている。
現在の外務大臣である林芳正氏が、中国のハニートラップにかかっているという話は有名である。日本の外務大臣がこのような体たらくなのだから、他も押して知るべしで、経済界や官界も含めて、影響力のある人物はことごとく中国の罠にかかり何らかの影響を受けていると思われる。
日本にとって、最も意識されるべき危機は、この中国による日本の属国化だろう(もちろんそれだけではないが、最も危険なのはそれだ)。しかし、それを防ぐためには、日本人の中に真実に目覚め、国家として自立する高い志と、それを実行に移すための勇気が必要だ。
まずは日本国のおかれた現実を直視することから始めよう。
中国の属国になるという危険があると述べたが、実は日本はすでに属国であることを認識している人はどれほどいるだろうか。日本は明治維新以降欧米の様々な介入や影響を受けて、急速に欧米化した。もちろんその時代にはまだ日本人は日本国の在り方について自分たちが主体であり、自分の国のことは自分の国で決めるだけの気概や現実的強さ、そして思想があった。
その強さは、実際は欧米を凌ぐものであったかもしれない。
しかし、まだ国力が十分でないうちに、欧米との戦争に追い込まれた。それでも日本はギリギリのところまでよく戦い、欧米は日本人の怖さや強さを心底恐れたのだ。
だからこそ、戦後の日本の弱体化は本格的なものになった。
絶対に、この国を、アメリカに二度と逆らうような国にしてはいけない。戦争に対する罪悪感と、架空の平和主義。武力を取り上げ、絶対に主体的な軍事力などを持たせない。アメリカの事実上の属国にしつつ、それとは気づかれないようにこの国を統治する。
これがアメリカの意向だ。
偽りの独立国日本が戦後独立したような体裁をとりつつスタートした。しかし、戦後の東京裁判も敗者いじめの日本たたきであり、日本を事実上支配するための新憲法もまた、国際法の上では本来無効のものである。
日米同盟という決して対等な同盟と呼べるものではない同盟もどきが結ばれ、軍事的には日本の自衛隊はアメリカ軍の支配下にある。日本の多くの場所にアメリカの基地があり、なんと首都東京にもアメリカ軍の基地がある。そんな国は他にはない。
独立もどきのアメリカの植民地、というのが日本の正しい姿である。
もし、アメリカと中国が戦争をすることになったら、アメリカは日本を救うふりはするかもしれないが、中国が核兵器に訴えた場合は、アメリカは日本を見放すことになる。日本には核がない。中国から本気で核兵器に訴えてこられた場合、日本はあっという間に中国の支配下に入ることになるだろう。
アメリカが中国との核戦争を覚悟してまで、日本を守るわけはないことは普通に考えればわかることだろう。
日本はそのように、憲法という本来無効の法律を掲げ、日米同盟という全く対等でない同盟もどきに騙され、アメリカの核の傘にあるという、幻想の中で、安泰の眠りの中にある(といっても一生懸命に働かされ、その利益はアメリカを中心としたグローバル企業に吸い尽くされている)。
今後、この平和に見える日常が、あっという間に激変する可能性があるのに、日本人はそのことについて何も考えていない。
戦後の虚構を打ち破るためには、自分たちで憲法を作り直し、自分たちの国は自分たちで守る気概と準備を行い、アメリカとは対等の関係になるような力を持たなければならない。それは経済力、技術力、文化力、国民の力。全てにおいてである。
日本はアメリカや中国から理不尽な扱いを受けたり、不利益な扱いを受けても、反論すらできない弱い国民になってしまった。
その国民の弱さを反映するのが政治家である。簡単に外国に篭絡されてしまい。戦略的思考も自立志向もない。
これを変えるためには、国民が変わるしかないが、老人はテレビをはじめとするメディアに洗脳され、若者はまさに戦後アメリカが与えたゲーム、動画、エンタメに夢中で、政治に関心をもたない。
この状態がさらに続くなら、数年から10数年もすれば、日本は様変わりし、とても今の生活を維持などできないだろう。
「一身独立して、一国独立す」
これは福沢諭吉の言葉だ。
まずは国民が自ら国の在り方に関心を持ち、考え、独立心を持たなければならない。それが政治家を変え、危機を乗り切る政治家を生み出すことにつながる。
すべての出発点は国民であり、私たち一人ひとりにその源があるのだ。
日本の素晴らしい姿を再び取り戻し、子供たちや孫の代まで、継承できるように、若い人々の目覚めを願って止まない。
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