断言する勇気
自分の意見を言ったり、考えを伝えたりするときに、あいまいな言い方をすることは多い。これは政治家の答弁などもそうだが、基本的に言葉に関する責任を取りたくないということの表れでもある。
もちろん、自分の意見が全て正しいわけではないし、自分の知見も限られているわけだから、断言することはなかなかできないものだ。
しかし、責任を問われることの不安から、また批判を受けることの不安から、あいまいな発言に終始し、結局その人が何を考えているのか、どんな価値観を持っているのかわからなくなることは問題である。
議論の余地のある問題に関しては、控えめに自分の考えを相対化する言い方も必要な場面は多いが、時には断言する勇気が必要なときもある。
断言するとそれに対して批判を受けたり、価値観の違う人が離れていったりする。
しかし、違うことは違う。ダメなものはダメ。できないことはできない、と勇気をもって断言しなければならないこともある。
そのような時にさえ、それを言えずに自分を毀損し、責任を回避し、批判を恐れる人が多いようだ。
時には断言する勇気を発揮してみることで、違う世界が開けることがある。敵も出てくるが、味方も出てくる。違う世界が目の前に展開する。
現状を打破するためには、きっぱりと断言し、その言葉に責任を持つことが必要なのである。
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