挫折しない歩き方
これまでの人生で大きな挫折を経験した人もいれば、そのような経験のない人もいる。
「挫折」と言っても、それを挫折と受け止めるかどうかはまた様々だろう。
大きなチャレンジをしてみたが、失敗し、それを挫折と考える人もいるし、それはかなりのチャレンジだったのだが、挫折とまでは呼べないと考える人もいるだろう。
しかし、人間は挫折によって強くなることもあれば、気持ちが挫かれて、次の行動がとれなくなってしまうこともある。
だから挫折については、その人に応じた考え方が必要である。
失敗などをあまり気にせずに切り替えられる人は、どんどん挫折したらいい。
それは大きな学びをもたらすこともあるし、またそれによってさらに強くなることもできる。
しかし、挫折が自分にとって大きな痛手になる可能性があるという人は、無謀なチャレンジをしないという考え方も大切だ。
雪だるまを少しずつ大きくしていくように、少しずつ少しずつ小さなことを積み重ねて、時間を味方につけながら大きくしていく。
日常をちょっとだけ変化させて、それを継続しながら、余裕ができたら、また自分の行動を少しずつ変化させる。
このような積み重ねができるのならば、それはそれでも大きな成果を得ることができるし、挫折による痛手を回避することもできる。
これはどちらがいいというわけではないが、実際に難しいのは実は後者なのかもしれない。
蛮勇を振るって、目立つチャレンジをしてみることも悪くない。しかし、変化のないような日常の中に、わずかな変化をもたせながら着実に自分を変えていく、環境を変えていく、他人を変えていく。
これほど、強いものはない。周りの人がそれとは気がつかないように、自分を成長させ、挫折などによって、その歩みにブレーキがかかることもないからだ。
世の中にはチャレンジをして失敗や挫折を経験や学びに変えろ、という考えの人は多い。
しかし、挫折をしないほどの小さなチャレンジを継続させて、細く長く生きていく道もあるのだ。
劇的なことや目立つことを考える必要などない。大きなチャレンジや、挫折によって周りを巻き込むことなく、挫折を回避しながら静かに歩く道もまたあるのだ、ということを知っておこう。
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