思考経験を増やす
「人間は考える葦である」
考えるということの中に、人間の本質がある。
もちろん、人間はこの世界で様々な経験をする。
人間の身体を使った物理的な経験である。
しかし、本当に大切なのは、その経験を通じて、どのような思考経験をしたか、ということだ。
成功の経験も失敗の経験も、それを単なる物理現象や身体経験だけにすると、その価値はほぼゼロである。
そこから何を考え、何を学び、何を得てきたのか。
そして今後それを踏まえて、どのように自分を変えていくのか、行動していくのか。
それは全て、思考経験の有無に依存する。
様々な経験をしても、それを思考経験につなげることができなければ、それは価値を生まない。
しかし、毎日生活し、様々な経験をしても、考えない人のなんと多いことだろうか。
漫然と日々を過ごし、疑問を持たず、自分で考えず、流される。
人間の本質は「思考するエネルギー体」。
この創造的力を全く生かすことなく日々を過ごしている人が日本には非常に多い。
思考するエネルギーを使って、自分の方向性を変え、生活や行動を変えることで、自分自身や自分を取り巻く環境をも変えていく力を持っているのに、なぜそれを使わないのだろうか。
自分について、他人について、社会について考える。
その「思考経験」こそが、貴重なものであり、あなたの最高の財産なのだ。
学生時代にたくさんの思考経験を積んでおこう。人間の物理的経験には限界があるが、思考経験には限界がない。
自分の限界を突破する力も、その秘訣も、ここに隠されている。
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