島国根性
日本人を揶揄するときに、よく島国根性という言葉が使われたりする。
島国根性というのはおそらく外に向かって目をふさぎ、心を閉ざし、海外から学んだり、何かを取りいれたりすることに消極的な態度を意味しているのだろう。
私は島国根性でもいいと思っているが、それは海外から学ばないとか、自国のことだけしか考えないとか、そんな意味ではない。
日本は本来は自分たちの島だけで、基本的に豊かな生活を営むことができる素晴らしい国民であったし、今でも本当はそうなのだと思う。
国土の持つ豊かな自然や、四季折々の豊かな風景、海に囲まれ、山や川もあり、本来は生活するのに困らない。
長い歴史と伝統を持っており、そこには過去を生きた多くの日本人の素晴らしい知恵が蓄えられている。
若い人たちに伝えたいのは、日本を伝えに海外に出て欲しいということだ。
海外から学ぶこともあるだろう。
しかし、何より同時に、必ず海外の人々に、日本を伝えて欲しいのだ。
あなたが、例えば語学留学で、そして旅行で、海外を訪れ、そこで何らかの学びをし、経験をすることもあるだろう。
しかし、そこで忘れて欲しくないこと。
それは同時に日本を伝えることだ。
伝えるためには、まず日本を知らなければならない。しかし、悲しいことに、日本人が日本のことを知らない、日本の正しい姿を知らないというのが、現状ではないか。
だからまず、伝えるべき日本について、しっかりと学んでほしいのである。
そして何よりあなたが、日本人としての美点を身につけて欲しいのである。
他のところでも述べたように、残念ながら日本人は、祖国に自信をもてていない。
本当のことを知らない。知らされていない。
だから自分から、学びの道を歩み始めて欲しい。材料はいくらでも転がっている。しかし、目を閉ざしていたらそれは無きものに等しい。目を覚まして、島国根性を伝えよ。この素晴らしき日本という島国のことを多くの人々に知ってもらうのだ。
この島国の根本にある精神を伝えることが、国民の使命なのである。
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