学生時代の人間関係
学生時代をいかに生きるか まとめ編 その32
大学に入って、周囲に色んな学生がいたが、その中で心を開いて話し合うことができた友人は当初はそれほど多くはなかった。
特に同級生はそのような感じで、私にとっては最初に入ったサークルで同じだったN君だけがそのような友人だった。私が通った鹿児島大学は地方の国立大学だったので、鹿児島の高校から地元の学生が多数進学してきていた。
そのような学生達は同じ出身の高校で固まっていて、違う県から進学してきた学生は何となくなじみにくい雰囲気があった。
サークルに属していても、クラスに属していても、何となく所属感がなくて、いつもよそ者の感じがしていた。
大学は自分自身で行動して出会いの場を見つけ、自分で働きかけて人間関係を作っていかなければならない。
それでも本音で話せる友人はそう多くはできないものだ。そうだからこそ、大学時代の親友はとても大切だと思う。
私の場合は入学当初、同級生ではたった一人の親友しかいなかったが、このN君と実にたくさんの話をしたし、たくさんの経験を共有した。
もちろん大学卒業後も長く付き合っていける友人になる場合もあるし、大学時代の親友は、自分を創っていく上でも本当に大切であると思う。
私はこの親友とたくさんのケンカもしたし、たくさんの議論もした。たくさんのことを率直に話し合った。お互いの恋愛もお互いに相談したし、隠し事はなかった。
この友人のおかげで私は、自分の内面が本当に広く、深くなったと思う。
彼のおかげで、何倍もの濃厚な大学生活を送ることができたと思う。
私は深く物事を考すぎる人間で行動力がなかったが、彼は行動的で外向的だった。
お互いの足りないところをお互いに補って、充実した大学生活を送ることができたと思っている。大学時代は少ない人数でもいいから、深く関わる親友を得ることが大切だと、今にしてもしみじみ感じるのである。
自分が大学時代の前半に感じた、もっと本音でたくさんのことが話せる場が欲しい。そういう考えで、大学3年生から再びサークルに所属し、自分でそのような場を作ろうと考えた。
その計画は見事に成功して、多くの後輩たちと充実した時間を過ごすことができたのである。自分から素直に率直に、正直に心を開いていくことで、深い人間関係が得られるのだと思う。
学生時代は、恥も外聞も捨てて、このような場をどんどん作っていけたら、きっと大学時代の大きな要素である「人間交際」が、実り多いものになるのは間違いがない。
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