場の力、他人の力、自分の力
よく、モチベーションを上げるとか、モチベーションを保つ、という話がなされる。
やる気を維持して、継続するためにはどうすればいいのか、という話である。
確かに本気になって、物事を継続できる人は、仕事も含めて自分のやりたいこと、やるべきことの実現や達成の確率は格段に高くなる。また、多くの人にとっては、この維持や継続ができないことが物事を成し遂げられない、大きな原因だと言える。
では自分のやる気のエネルギーを維持し継続するためには、どうすればいいのか。
そのためにはまず、第一に、場の力を利用することだ。
多くのエネルギッシュな力を持つ人、自分の理想をすでに達成している人、そして努力を続け、学びを続けている人が集まる「場」に赴くことである。そのような「場」にいることで、間違いなく自分のエネルギーはキープされ、湧き出るきっかけをもらうことができるだろう。とにかくそのような場所に行くことである。
次に、他人の力を利用することである。これは具体的に自分と目標を同じくする人や、理想を共有できる人と一緒に何かを行うことである。他人と約束したり宣言したりすることで、逃げ場をなくし、友人などと一緒に前に進むのである。お互いに声を掛け合い、激励し合うことで、やる気の維持や継続は可能になる。
最後に、自分自身の力を使うことである。しかし、これは一番難しい。人間は自分に甘く、何をやっても手を抜きがちである。そこで、自分の「やる気」などを気にしないで、とにかく「始めてしまうこと」が大切だ。どうせやるべきことならば、やる気があるとかないとかに関わらず「始める」ことである。
これはスイスの哲学者カール・ヒルティも言ってることだ。まず始めるという行動を先に取ることで、やる気は後からついてくるものだということである。このように型から入って、自分の気持ちを行動によって引き出すやり方は、非常に重要である。
また、自分を叱咤激励し、自分をしかりつけ、自分をほめることのできる人。このような人が物事を継続的に実行し、成し遂げることができる人でもある。いわゆる、自家発電型の人である。この力こそが最強であると言ってもいいだろう。
そしてこの自家発電のできる人こそが、他人のエネルギーを引き出し、またエネルギーの「場」を作り出すことができる。
従って最後の「自分の力で自分を維持継続させられる人」こそが、理想ではあるが、それまでは、場の力を使い、他人の力を使って、自分のやる気を維持、継続させるといいだろう。人間のエネルギーとは不思議なものであり、使えばなくなるということがない。体力には限界があるかもしれないが、精神エネルギーは枯渇ということを知らない。
それどころか、使えば使うほどに、そのエネルギー場の器が大きくなり、より多くの仕事をし、より多くの人に影響を与えることができるようになる。
勉強でも仕事でも、結局はこのような関係や場所を作り出せる人が、どこででも活躍できる人になることは当然のことだ。
また、このような人は、幸せな人生が約束されていると断言してもいいだろう。
この三つの、どれでもいい。自分の生活の中に取り入れて、自分の持てるエネルギー量を増幅させる行動を取ろう。これは今すぐここで始めることができる、成功と幸福の一歩である。
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