可能性を切り捨てて
進学や就職などで、自分の希望がかなわなかったり、希望がかなったとしても、実際は思うようにいかなかったりすることは数多くある。
まさにこのようなことは人生につきものだといえるだろう。
そのような時に、別の道に行っていれば、とか、あっちの方がよかったのに、などと考える人は多い。
人間は何かを選択するときには、別の無数の可能性をすべて切り捨てて、一つを選ばなければならないことがある(矛盾しないものは同時にかなえることが可能だが)。
そのような時に、何かを選んだならば、それはその時点で他の可能性をすべて捨てたのだという責任と覚悟を自覚すべきである。
これが「選択の一回性」というものだ。
Aという進路を自分が選択したならば、Bという選択肢は切り捨てたのだ。
そこでAを後悔し、Bと比較などしても意味はない。実際にはBを選んでいない限り、本当の比較などはできなし、その価値も意味も比較するのは不可能である。
だからこそ、そのAという道を最大限に活かすか、もし方向転換をはかるなら、後悔するということではなく、新たな道として選択を行えばいいだけのことだ。
その意味では、人生においては「後悔」という言葉は消し去ってしまおう。
自分の過ちや未熟を反省することがあったとしても、それは「後悔」であってはならない。
また、新たに、他の全ての選択肢を切り捨てて、ただ選択をしていくのである。
そのことの意味や価値や責任を、しっかりと自覚できている人になろう。
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