傷つけた人々へ

傷つけた人々へ

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人間は生きているというだけで、誰かの世話になり、場合によっては誰かに迷惑をかけたり、知らないうちに傷つけたりしている。

そのように考えると、ある種の恐怖さえ覚えるものだ。

もちろん、世の中にはそのようなことを気にもせずでのうのうと生きている人もいる。

ただ、生きていく過程で迷惑をかけたり、傷つけたりしたことを振り返って後悔する人も少なくないだろう。

そのような人に言いたいのは、人間は不本意でもマイナスを生み出しながら生きていく存在ではあるが、積極的にそれ以上のプラスを生み出すことのできる存在でもあるということだ。

あなたが過去に傷つけた人の傷は、あなたの知らない誰かがそれを埋めてくれている。

だから、あなたは自分が傷つけたわけでもない人々の心の傷を、少しでも癒せるような存在となり、そのような行動をとることが必要だ。

そのようにして、この世界の多くの人々の心の傷は、誰かが埋め合わせながら、見えない協力をして営まれてきたのである。

だから、自分が原因となったものでもないマイナスに対して、無関係だと思わずに、積極的にそれをプラスに変えたり、マイナスを消していく努力をしよう。

人間にはそれができる力が誰にも備わっている。

確かに、人間は生きているだけで、ある意味では誰かを傷つけながら生きているのかもしれない。

だからこそ、自分が出会う数多くの人々に、無関心になるのではなく、少しでもその人の人生に何かプラスのものを付け加えられるよう、努力する必要があるのである。

あなたが与えたマイナスの影響と、あなたが与えたプラスの影響の総量が、あなたの人生の価値を決める。

マイナスをなくしたいと言って消極的になるのではなく、マイナス以上のプラスを生み出すことが期待されているのである。

あなたはその見えない者からの期待に、日々応えているだろうか。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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