仕事の基本について
よく仕事の基本については、PDCAサイクルを回す、などと言うことが言われる。
民間企業では、この手法は基本的なものであり、これに類する仕事の仕方はどこの企業でも行っているはずだ。
学生の就職活動においても、例えばエントリーシートの経験エピソードの中に、このPDCAサイクルを行った経験のある学生だけを通過させている、という企業もあるほどだ。
自分で計画を立てて(P)、実際に行動に移し(D)、その結果などをしっかりチェックして(C)、それを踏まえて再び改善策を考えて行動をとる(A)。これが仕事の改善や進歩に必要なことはわかることだろう。
また、仕事で同じ失敗を繰り返さないためにも、必要な考え方であり、求められる行動であると思う。
しかし、日本の政治家や官僚は、基本的にこのような仕事の基本について全くわかっていないようである。
どのような取り組みを行っても、それを数値目標にして計画を立てて、その実行プロセスや結果について検証し、それを踏まえての改善策や改善案を出して、やり直す。
このような基本的な事さえやっていないという現状がある。
当然に目標を立てたのだから、結果に対する責任は政治家や官僚は追わなければならない。特にそれを決定した意思決定者や、実行段階での責任者などは結果責任を負うものだ。
しかし、日本の政治や行政にはそのようなものなど存在しないかの如く、愚かな政策がまかり通り、誰も検証をしたり、それに基づいて責任を取ることもしない。
政治でいうと公約がある。公的な約束だ。これを守ったのか、どれくらい成果が上がったのか、改善点は何か、こんなことをきちんと振り返り公表している政治家がいるか?
コロナのワクチン。8億回分購入し、感染は収まったか?半分以上を廃棄した責任は?そもそも8億回分も必要だったのか?
誰も検証していないし、その結果を公表したり、責任を取ったりもしていないだろう。
無能レベルがひどすぎること、それは国民も同罪だ。
公的な仕事をやる人間が、仕事の基本ができていないから、成果も乏しく、日本人の生活はどんどん悪くなってきている。
民主制の世の中だから、最終的なチェック機能は国民が負わなければならない。しかし、よほど悲惨な結果が自分に起きない限り、全ては他人事で、一時的に騒いでもすぐに忘れてしまう、無関心な国民がいる。
もちろんマスコミも、一時的な騒ぎだけを報道して煽るだけの低レベルの世界である。
学生には、このような大人にならないように、仕事の基本についてそれを身につけ、将来の自分の人生に、そして社会参加の際にしっかりと役立てて欲しいものである。
自分の成長と自分の属する社会の発展のためには、このような仕事の基本が必要なのだ。
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