フリーター時代の過ごし方
学生時代をいかに生きるか まとめ編 その26
大学院を修了した後に、フリーターになった私は、大学院を修了した3月の中旬から仕事を始めた。
学生時代にアルバイトをしていた「便利屋」の仕事だ。
肉体労働ばかりの仕事で、引越し、掃除など基本的に頼まれたら何でもやる。
東京都内に住んでいた私だが、その職場は電車で二時間近くもかかる場所にあった。
仕事も大変だったが、通うのがとにかく大変で、朝から仕事があるときは早朝に起きて電車に乗らなければならない。ただ、その職場の社長は非常にいい人で、私をとても大切にしてくれた(人手不足でやめられては困るということもあったかもしれないが)。
その会社は個人経営で、実際には社長とその奥さんでやっていて、時々アルバイトで知り合いを雇っているという程度の会社だった。
当時でも「便利屋」は非常に繁盛していて、仕事が絶えなかった。
当初は週末をメインに仕事をしていたが、平日も仕事を入れるようになり、何度も行き来するうちに社長が月給制にしてあげようかと言ってきたことがあった。
もちろんそれはありがたかったが、私は週末以外には別の仕事をして、多くの経験を積みたかった。
そんなわけで、週末だけそこで仕事をし、平日は別の仕事を探すことにしたわけである。
このような言い方は変だが、どうせフリーターをやるならば、できるだけたくさんの仕事をして数多くの経験をして、たくさんのことを学び、色んな職場を知りたかった。
土曜日や日曜日は「便利屋」で肉体労働に励み、平日にできる仕事を探し始めた。
学生を終わって、就職できずにやむを得ずフリーターになる人もいるかもしれない。
それはやむをえない場合も多いと思う。
あるいは学生時代の就職するための十分な努力が足りなかったのかもしれない。
しかし、いずれにしてもフリーターになるならば、その機会を最大限に活かしていくべきだ。
フリーターになったら、その時間は最大限に学びの場として活用していくことが求められるといってもいい。
将来を悲観したりあきらめたりする必要は全くないが、決して楽観もしないことが必要である。
このような時期には、たくさんの経験を得ることができるチャンスをもらったと思って、仕事を通じて、そして仕事以外にも勉強を続けていく覚悟をして欲しい。
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