学生としてのフリーター
間奏曲―フリーターの時代―その14
フリーターになって、様々な仕事をしながらとはいえ、私は勉強を続けなければならないと思っていた。平日は病院と手作業の仕事。土曜日は昼まで病院で仕事をし、午後はフリーだった。そして日曜には便利屋で働いた。
どこで勉強する時間を確保するか悩んだが、自宅でやるのはかなり難しいと判断して、朝早くから病院の休憩室で勉強することにした。
病院は24時間である。虎の門病院には24時間開いている職員用の休憩室があった。そこで勉強しようと決めたのだ。
看護助手の仕事は朝8時からスタートするので、その前の時間を勉強に充てようと決めた。
そこで、朝の4時半に起きて、シャワーを浴びて(といっても私の住んでいたところはシャワーなどついていなかったから、近くのコインシャワーを利用した。100円で5分だったかな)、5時過ぎには家を出た。
病院の休憩室には6時くらいについてそこから8時まで勉強するのである。この頃にはしかし、いずれは教育の仕事をやるのだと心に決めていたから、ひたすら色んな本を読んで、これまで学んだ知識が古くならないように努力した。
私はこの段階でも、まだ教育業界に進むということくらいしか、明確なビジョンは持っていなかった。しかし、必ず、縁やチャンスはあるだろう。それまではすべては修業と考えたのである。
夕方から行っていたアルバイトは作業量が多く、私は手作業のスピードだけは速かったので、残業をよく頼まれた。結局夜の11時過ぎまで仕事をすることが多くて、このときに本当に体を壊すことがなかったのは天祐であったと思う。
フリーターではあったが、同時に自分としては学生として、決して学び続けることだけはやめてはならないと決めた。それがいつか道を開くことを信じて、ただただ毎日機械的に淡々と仕事と学びを続けた。
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