テーマを絞る
東北人大富豪との時間を過ごしてから、自分の時間に関する考えが変わった。
「時は命なり」 その価値はとてもお金には変えられない。
大学院ではそろそろ修士論文のテーマを決めなければならない時期を迎えていた。
私は大学の学部時代からそうだったのだが、何かをやろうとすると次から次に興味が広がっていくという癖があり、なかなかやるべきことを一つに絞れないという弱点があった(これは実は今もあまり変わっていない)。
修士論文のテーマを決めるときも教授に相談すると、とにかく細かいテーマに絞って論文を書くようにと口をすっぱくして言われたものだった。
限られた時間の中で成果を出していくためには「テーマ」を絞らなければならない。
それができなければ結局いろんなことに漠然と手を出すだけで、何事も達成できはしないのである。
私は残りの時間でとにかく修士論文を仕上げなければならなかった。そして自分の人生の方向性もしっかりと決めなければならなかった。
やるべきテーマを一つに絞る。一点突破の力がなければ、いい仕事はできないのかもしれないが、私の癖はなかなか容易に直らなかった。
しかし、修士論文の創作過程で学んだことは、一つのテーマを決めたら、そこに効果的に時間とエネルギーを投入していく。そこで成果を生み出して次のステップを踏んでいく。この繰り返しが人間の人生を着実に成功に導くということだ。
大きな建物を建てるにも毎日コツコツとレンガを積み重ねていくことが大切なのだ。
私は自分の弱点を克服すべく、とにかくごく小さなテーマに的を絞って資料を集め、その小さなテーマだけのために時間を投入していくことにした。
読書の範囲を修士論文のテーマと関係のあるものだけに絞り、それに没頭したのである。
私にとっては、この読書の分野や領域が狭くなること自体が、大きなストレスであった。
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