すごい人
世の中には、偉大な実績や業績を残す人もいるし、メディアに出ていて有名な人もいる。
そんな人を見ると、「すごい人」だとか「偉い人」だと思うかもしれない。確かに実績に対しては正しい評価が必要だ。
しかし、そんな人々も一人の人間であることにはなんの変りもなく、些細なことを喜んだり些細なことに傷ついたりしている。そして、固有の癖や欠点を抱えているものだ。
その意味では普通の人であり、なんら構える必要もないものである。
「偉い人には普通の人に接するように、普通の人には偉い人に接するように接しなさい」
という言葉があるが、こんな区別すら必要ない。
一定の礼儀やマナーは必要であるものの、みんな普通の人としてフラットに接する気持ちを持つことが大切だ。
すごい人(偉い人)が言っていることは何でも正しいと思ったり、すごい人に対して、なんら批判や反論ができない人間になってはいけない。
本当に、人間一人一人に尊厳があるならば、少なくとも自分の本心や本音をきちんと表現し、伝える自由は誰にでもあるからだ。
メディアや様々な情報が作り出す幻影に惑わされることなく、どんな人間からも必要な素晴らしい影響を受け、どんな人に対しても素晴らしい影響を与えられる人間になろう。
そんな人こそが、本当に「すごい人」なのである。
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