「成功」ではなく「幸福」を目指す
学生の頃は、自分の人生の成功を目指して、努力するのもいいだろう。
経済的な成功、社会的な成功、家庭的な成功。
ただ、少し間違うと、この成功という言葉が、他人との比較における成功として理解され、他人と比較しなければ自分の成功を実感できない人間になってしまうことがある。
成功という言葉が、何やら数値ではかられ、比較できるようなものとしてとらえられるからだ。
しかし、人間は、本質的にはこのような意味での成功を目指すのではなくて、自分にとっての幸福とは何かという、個人の実感を伴ったものを大切にしなければならない。
つまり、自分の幸福は自分で決めて、自分で感じて、自分で実現できるものだということを知らなければならない。
「自分にとっての幸福とは何か」これを求めて、探し出せた人間が、最も幸福な人なのである。
数値で測れる、他人との比較で得られる、そのようなものを求めることも、悪ではない。
しかし、最後に人間が行きつく果ては、この「幸福」という概念なのである。
これを意識しながら、日々の勉強や活動に力を尽くしてほしい。
やがて社会に出たら、様々な経験を積んで、家庭を持ったり、多くのものを手にしたり、逆に失ったりする。
そして、結局、自分にとっての幸福とはこうだったのかと、実感する日がくるだろう。
その実感を大切にして、その後の人生を生きて行けたなら、その人生こそが実は誰から見ても、成功した人生であると言えるのである。
Share this content:
コメントを残す