「もてるための哲学」小川仁志
BOOK OFF で見つけた一冊。「もてる」というと異性にもてることを考えてしまうが、本書は「人にもてる」ための必要な要素を、様々な哲学者の言葉を引用しながら解説した本だ。
「情熱」「尊敬」「信頼」「寛容」「自信」というもてるための必要な要素についての考察が述べられている。この著者自身がフリーターから大学教授になった人のようだから、自身の経験も踏まえられているのだろう。
中で引用されている様々な哲学者の書籍も、興味をもったら、一冊でも手に取って読んでみるといいだろう。
もてるひとほど「成功」するというのは、確かなことである。
結局、この世界は人が人を評価する世界なのだから。
この本にもあるように、人にモテるための要素は色々なものがある。
そして、それは人の好みや人の求めるものに左右される。万人に好かれる人というのはいないかもしれないが、もしそのような人がいるとしたら、それは最も自分らしく生きている人ではないだろうか。
人間は素の個性が表現されているときには、少なくともどんな人にも嫌われることはないのだと思う。あとはその個性を好ましく感じる人や、いわゆる「合う人」が仲良くなってくれたり、自分を応援してくれたり、引き上げてくれる。
だからモテようとするのではなく、自分の個性の素晴らしい部分を自分で発見して、それを他人のために差し出せるかどうか。
それが本質ではないだろうか。
この本の趣旨とは全く違うが、モテることは何かを身につけることによって可能になるのではなく、余計なものを削り落として、自分の素の輝きを、他人のためになるような形に創造していくことなのだと、私は思う。
そこにはあなたの純粋な輝きと造形の美が、最もストレートに表現されているからである。
(BOOK OFFで110円で購入)
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