惨敗から学ぶ
学生時代をいかに生きるか ー専門学校教師編ー その17
7月の国家公務員試験Ⅱ種(現在は一般職)が終わると、今度は9月の試験に向けた対策が始まる。現実的には、大学卒業程度の試験に合格できるのは、クラスの中でもそれほど多くはなく(多くても2割程度がいい方だ)、ほとんどの学生は9月の高校卒業程度(Ⅲ種初級)、といわれている試験に臨むことになる。この試験では逆に、多くの学生が合格し、結果的にはクラスのほとんどの学生が公務員になっていくのである。
7月29日に国家公務員Ⅱ種(一般職)の合格発表が行われたのだが、私が4月から担当したクラスの合格者はゼロであった。まさに惨敗であると言っていいだろう。この時の敗北感といったらなかった。
自分なりには、できることはやったつもりでいたのだが、結果が全てと言えば全てである。他のクラスも多いところで3人くらいの合格者で、さすがにゼロから1年と少しの期間で試験を受けて合格する学生は多くはなかった。
私はこれを皮切りに、専門学校に勤めた16年の間に、何度も受験クラスを担当した。結果は様々だったが、受験を繰り返しているうちに、それほど結果そのものは気にしなくなっていった。この変化はおいおい述べていきたいと思う。
それ以外の大学卒業程度の試験であった防衛庁(当時)や裁判所などの試験には合格した学生もいた。しかし、基本的に国家Ⅱ種の合格者は、クラスの結果の良し悪しをみるための指標のようになっていたから、私の仕事の結果がまさにそうだったのだということになる。
その年、8月に短い夏休みが終わって、8月21日からはまた新たな学期がスタートした。今度は9月の試験に向けた対策をやるのである。
休み中にもあまり気持ちの切り替えができずに、自信を失い、9月の試験に向けてクラスをどのようにモチベートするかということに関しては、何も考えられなかった。
このようなふがいない担任を、学生はどのように思っていたのだろうか。しかし、夏休み明けの学生たちは、さすがに自分の進路がかかっている。やるべきことも教養科目だけに絞られることから、以前よりもやる気が出てきたようにも見えた。
惨敗の結果を挽回すべく、また再び受験に向かうことになった。9月が終わる頃にはすべての試験がいったんは終わる。そのあとは、公務員試験に合格できなかった学生たちの民間就職活動のサポートをすることになる。できる限り多くの学生を公務員に合格させるための最後のチャンスが9月なのだ。
私は最初の受験の機会を経験して、学生たちを本当にやる気にさせることがいかに難しいかを知った。自分が勉強することと、学生を勉強させることの大きなギャップも。一生懸命に手をかけたつもりの私のクラスは結果が思わしくなく、手をかけずに放置しているように見えたクラスの方がいい結果が出たりする。方向性が正しくない努力は報われないことを実感した。
その意味では、私自身にもっと成長が必要だったことは間違いないのだった。
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