「国民国家」と「日本人ファースト」
参院選が終わり、政治の世界にも大きな変化の兆しが見えてきた。
投票率は上がり、少しではあるが、国民も政治に関して関心を向けつつあるようだ。
選挙報道の中で「日本人ファースト」を掲げている政党が、やたらと叩かれ、街頭演説では信じがたい妨害行為が横行したりしていた(このような妨害行為には一定の政党が資金を出していることがわかっている)。
現在の世界は「グローバル化」が進んでおり、これは時代の流れであって不可避なのだ、という人がいる。しかし、この認識は間違いである。
このような人は「国際化」と「グローバル化」を混同している。
ここは重要な点なので確認しておきたいが、「グローバル化」とは国境をなくし、国籍をなくし、国民をなくしていくことである。
「国際化」とはそれぞれの国が独立した国家を形成し、国境や国籍の区別を明確にしたままで、お互いに交流することである。「国際」とは国と国との交際を意味しており、そこには独立主体としての国家(国民国家)の存在が前提になっている。
そのように考えると「日本人ファースト」とは、国民国家にとってはあまりにも当たり前の主張であることがわかる。それぞれの国家がそこに属する国民の幸せを第一に考える。その福利の増進を最優先する。それによって国民は守られ、幸せな国家が実現する。余力のあるところで、外国人を受け入れ支援する、というのが常識的な話である。
そして、そのような政党は「グローバル化」について問題提起しているのであって「国際化」については決して否定的ではない、ということにも注意が必要だ。
むしろ、「日本人ファースト」という当たり前のことを堂々と主張できない日本の政治的言論空間の狭さや、非常識さこそ問題にされなければならない。これをもって、「差別」「排外主義」であると騒ぎたてることがどれだけ愚かなことであるかを知ってほしいのである。
日本では外国人と日本人は厳密に区別し、その上で、日本人の福利が最大限になるように外国や外国人とも協力していく、という姿勢こそが正しいのである。そしてそのように豊かで幸せな日本という国が好きで、旅行に来たり、永住を望む外国人がいること自体は素晴らしいことである。
しかし、今回の選挙戦の報道で見えてきたことは、日本のマスコミや一部の日本人に「国民国家」という考えが非常に希薄になっているという事実だ。
そもそも、日本人ファースト、という優先順位の問題を述べていることに対して「排外主義」だとか「レイシスト」などと言う極端なレッテルを貼って騒ぎ立てるマスコミや言論人には十分に注意しなければならないだろう。こんな極論やレッテル貼りしかできないのであれば、その知的レベルは著しく低いと言わざるをえない。
「差別だ」「平等が大事だ」「排外主義だ」と言って騒ぎ立てる人々は、もしすべてをフラットにしたら、どのような世界になるのか想像がつかないのだろうか。日本人と外国人の区別を、差別と騒いでこれをなくしたら、日本人は日本人でなくなり、日本は日本でなくなる。
最終的にはこのような世界が出現することがわからないのだろうか。日本の歴史や文化は破壊され、日本らしさは失われる。そのような世界になることが想像できないのだろうか。
私は「多文化共生」というものにも疑問を持っている。日本は日本文化を大切にすればいい。もしもそれを改変していくなら、国民が少しずつ受け入れて緩やかに変容することは可能だし、これまでも日本はそうしてきたはずだ。
「多文化共生」ではなく「多文化交流」を促すことで、何を受け入れ、何を受け入れないかを、主体性をもって決めていくことが必要なのである。日本国に多文化が共生する必要はなく、多文化交流の中から、日本の歴史や伝統や国柄にふさわしく、必要なものだけを選択して受け入れていけばいいのである。
そうすれば、日本人や日本国のアイデンティティは失われることはない。多文化を共生させると、最後は人数の問題になり、異文化の人々が一定の政治勢力になると、日本文化は駆逐され滅ぼされることになる。
安易に「多文化共生」などを主張する人間は、このような現実的な問題を意識しているのだろうか。
話は逸れたが、「国民国家」を前提とする限りは、「日本人ファースト」はあまりにも当然のことであり、このような主張を異常なものとして騒ぎ立てる風潮はもうやめにしなければならない。
マスコミや一部の人間のこのような騒ぎに、学生は惑わされず、なぜ今「日本人ファースト」が掲げられるようになったのか、その背景を正しく理解する努力をする必要がある。
大学で学んでいながら、これを「差別だ」「排外主義だ」と騒ぎ立てるマスコミごときに洗脳されているようでは、大学生の資格はない。学びが足りないし、自分で考える努力もしていない。おそらくは日本の現実すらも理解できてはいないだろう。
日本は特に戦後、「国家意識」というものを意図して希薄化されてきた。国家を弱体化させるためには国民に自国についての「国家意識」を希薄化させることが効果的だからだ。
その流れが、日本を衰退させ、日本経済を凋落させ、日本人を弱くしている。
「日本人ファースト」の中には、日本国の在り方に日本人がまず責任を持ち、日本人が主体となって国づくりを行い、日本人が外国に依存することなく「独立自尊国家」を形成していくという意味が含まれている。
その上で外国や外国人と交流し、仲良くすればいいのである。
「日本人ファースト」は一部の政党やマスコミが安易に騒ぎ立てているような浅はかなレベルでの主張ではない。日本国の未来と、将来の発展に大いに関わる重要なテーマであることを忘れてはならない。
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