「専門家の大罪」ー池田清彦ー
大学の教授などをはじめとして、いわゆる「専門家」と言われる人々の暴走が酷い現状が述べられている本である。
肩書がついていたり、なんらかの専門家という前置きがあると、私たちはついついこのような人々のいうことを鵜呑みにしがちである。
しかし、世界には、そして特に日本では、そのような人たちがいい加減で間違った情報をまき散らし政治や経済、国民生活に大きな影響を与えている。
日本でこれまでに最も有名な事件は「ダイオキシン」問題だった。これについてもこの本の冒頭で触れられているが、いかに間違った情報が平気で垂れ流され、何の責任も問われないものであるかがよくわかる。詳細に興味がある人は調べてみて欲しい。
現在の話としては、いわゆる「脱炭素」というやつだ。これは現在進行形で進められている政策だから誰もが耳にしているだろう。
例えば二酸化炭素が地球温暖化に大きな影響を及ぼしているので、これを減らさなければならないというやつである。これについてはその因果関係を否定する専門家も一定数いるのに、このような意見は無視されて、政府はひたすらこの流れに乗り、脱炭素にひた走っている。
データや統計を冷静に見て、きちんと調べる力があれば、誰でもこれがでっち上げであることがわかるのだが、とにかく専門家が言うことは正しい、政府が間違った政策をやるわけがないと、信じ切っている国民が圧倒的多数である。
それに多少の因果関係があったとしても、日本が脱炭素目標を完璧に成し遂げたとして、地球の温度に及ぼす影響は0.006度くらいだという検証結果もある。
このために何兆円もの血税を注ぎ込み、民間も多くの資金を投じて脱炭素を頑張っているのである。
それに地球の温度が上がることがそれほど悪いことなのか。
植物は繁茂しやすくなり、暖かくなることで農作物も収穫が進むのではないか。
気候変動が言われているが、それは別にも原因があるのではないか、などと考えてみる人間はほとんどいない。
大学生も、脱炭素やらSDGsやらで洗脳されていて、それを素晴らしいものだという前提でしかものごとを考えることができない。
このようなものを根本から疑い、別の観点から調査し、研究するのが大学ではないのか。
なぜ、このような嘘がまかり通るのか、それはやはり利権と金なのだ。
「脱炭素ビジネス」によって儲かる人がいて、それを仕掛けた人間がいるということである。大学教授やマスコミなどを巻き込んで情報を操作し、それが正しいものだと信じさせる(もちろん真実を追求するまともな大学教授も多いのだが、そんな人はメディアには出してもらえないことが多い)。
脱炭素のための研究には金を出すが、それを客観的に検証しようとする研究には金を出さない。
政府が進める政策のための有識者会議や委員会などには、政府の意に従う学者ばかりが高額な手当てを受けて呼ばれ、これがまたいい肩書になるので、真実などをともかく金に群がる学者は後を絶たないわけである。
日本では研究費が削られているから、政治権力に迎合したほうが金になるのである。
脱炭素の典型が「太陽光発電」だろうか。日本はこれをものすごい勢いですすめていて、緑の土地に黒いパネルを敷き詰めて「エコ」だと喜んでいる。
そのパネルの下には多くの植物や土の中にはバクテリアや細菌が住んでいて、豊かな土地であるにもかかわらず。太陽の光がさえぎられることで、こんな生態系に大きな影響をもたらすことも考えることすらしない。
さらに太陽光パネルの90%は中国企業からの輸入である。これを推し進める政治家は中国企業から間接的にでも資金提供を受けたり、寄付を受けたりしているのではないかと思われる(実際に太陽光発電を躍起になって進めている自民党の政治資金パーティでは多くの中国人がパーティー券を購入し、参加している)。
さらに言えば、太陽光パネルは寿命が短く、中には多くの有害物質が含まれる。これが廃棄されたら地中に多くの有害物質が流れ込み、環境破壊が起きる懸念も大きい。
そもそも天気に大きく左右される太陽光などは電力の安定供給には程遠い代物だ。
私はビルの屋上や自然環境に関係のないところには太陽光の利用はあってもいいと思う。しかし、田舎の空き地が多い地域では、利権も絡んでか、ここにパネルを敷き詰める事業がどんどん進められている。
もちろん国民も積極的だ。電力を買い取ってもらえたり、補助金が出たりするから、喜んで土地を差し出す人間も多い。
一般国民は「再エネ賦課金」という税金を搾り取られ、この自然破壊のために金をむしり取られている。もちろんそのお金のほとんどは外国(特に中国)に流れるわけだ。
今だけ、金だけ、自分だけ、の考え方を離れて、本当に日本を守り、後世に残していくという考え方を持たなければ、日本破壊はどんどん進められていく。

↑(緑を破壊して太陽光パネルを敷き詰める悲惨なエコの実態)
これ以外にも専門家が金のために「真実」を平気で裏切る例は無数にある。コロナの問題やワクチンの問題もそうである。また、医療の世界の「高血圧」についてもそうだ。
いかに専門家と称する人たちが嘘と利権と名誉などの欲にまみれているかがわかるだろう。まあ全ては結局金のためなんだろう。製薬会社から金をもらった自称専門家が、その宣伝機関となっていることは事実だ。
そのような諸々の実態がこの本で紹介されているから読んでみるといいだろう。
学生の皆さんに言いたいのは、大学は大学教授のいうことすら疑う場所なんだよ、ということだ。
それにはたたき台としての授業を聞くのはいいし、政府が出している統計やデータを参考にしてもいい。
しかし、最後は読書を含めて多くの考察を行い、自分で根拠をもって判断できるような勉強をして欲しいということである。
日本では特にマスコミに出続けている専門家などは「真実」を語っていない可能性の方が高い。
マスメディアがすでに腐りきっており、一定の意見やプロパガンダの洗脳装置となってしまっているからである。
特にそこで優遇される学者や専門家は一定の疑いをもって見るべきだと思う。
悲しき日本の現状ではあるが、多くの良心的な専門家もいる。そのような人は大学に属していない場合も多く、書物やYOU TUBEなどを通じて多くの情報を発信している。
少なくとも、そのような人々の発信情報を学び、いわゆる「専門家」という人たち、あるいは政治家などが言っている見解を相対化していく作業はやるべきだ。
そのような必要性を実感させてくれる本である。
Book offで購入(110円)
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