受験クラスの運営に疲労困憊

受験クラスの運営に疲労困憊


学生時代をいかに生きるか ―専門学校教師編―その16

専門学校に入職してクラスを担当し、最初の学生の受験を迎えた。4月にクラスが変わったことを日記に書いているが、それ以降の日記はぱったりと止まってしまい、次の記述がもう学生の本番の試験日の6月末になっている。

当時、公務員の大学卒業程度の試験は7月の初旬の国家公務員Ⅱ種(現在は国家一般職)の試験でおおよそ終わっていた(市役所などは秋に試験が行われるところもあった)。

4月からその時まで、全く日記を書く余裕すらなく、ひたすら毎日バタバタとその場の対応に追われていたのだと思う。また、受験直前でも欠席の多い学生や、精神的に弱い学生が少なくなかったために、クラス全体のモチベーションをあげることに、ずいぶんと苦労していた。

日記を見る限り、ここまでのクラス運営は失敗だったと、自分では結論づけている。この年の7月3日に国家Ⅱ種試験が終わる頃には、心身ともに疲れ切っており、心穏やかでなかったことがわかるのである。

なれないクラス運営に加えて、隣のクラスを見なければならないことも多く、学生もなかなか思うようには動いてくれない。マイナスの感情が毎日自分を支配して、とても仕事を楽しむ余裕などあるわけもなかった。

これまで、集団をマネジメントする経験なども全くなかったために、自分がやるべきことと、学生の自主性に任せるべきことの区別や、学生の扱いや方向付けが全くできていなかったのだと思う。

学生たちもまちまちで、目標に向けてひたすら周りを気にせずに努力する学生もいれば、試験の直前期であっても、遅刻や早退を繰り返す学生もいた。公開模試などを受けて、その結果からすでに大卒程度の試験をあきらめて、9月の試験を考える学生もいたのである。

受験勉強は、プロセスは団体戦で乗り切る方がいいことはわかっていたのだが、学生の意識を一本化することがなかなかできない。そのような場合は、プロセスが個人戦になってしまい、個々の資質やメンタルの違いが如実に出てきてしまうのである。

教師としては情けないことに、学生を選びたい、という心境になっていたことは事実であった。その意味では、この段階で早くも担任の私が負けていたということもできる。

7月3日の国家公務員試験のⅡ種が終わった日に、マイナス感情に支配されながらクラス運営を行っていたことに対する反省の日記を書いているので、もはや結果はこの段階で見えていたと言ってもいいだろう。

実に情けない受験の初戦であったと思う。

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投稿者:

山道 清和

日本の未来への発展と繁栄のために、日本の学生には自分から学び、考え、自分の意見を持つことのできる人材になって欲しいと心から願っています。就職や公務員試験に関する相談も受け付けています。遠慮なくどうぞ。

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