語りつつその世界を生きよ
学生時代には、多くの学友と様々なことについて語り合い、時に議論して欲しい。
しかし、最終的に重要なことは、ただ語ることではない。
自分の考えや方向性や、自分のやりたいことややるべきこと、これがある程度固まったら、必ずその世界に飛び込まなければならない。
実際は優秀な学生であっても、語ることから、その世界を生きることにつなげられる人間はそう多くはない。
語ることは簡単だが、その世界を生きることは何倍も難しく、困難を伴う。
学生時代に様々な夢や希望や、願望を持ったとしても、そしてそれを語り合ったり多くの友人と共有したとしても、そこからその世界を実際に生きることはなかなか難しいのである。
多くは、妥協し、断念し、あきらめてしまう。
だからこそ、学生時代のうちに、少しでもいい、自分が語る理想世界や自分が望む世界を生きる努力をして欲しい。
行動に移すこと、その世界を生きる人に会ってみること、実際にその世界に行ってみること。そうして自分が望む世界の空気を吸ってみることが大きな進歩につながる。
例えば、就職についても、自分の望む就職ができないこともあるだろう。その場合でも自分の望む方向性や、望む世界や、行きたい世界があるならば、そのことを決して忘れずに、自分自身に語り続けなければならない。
そして機会を作って、その世界を生きる努力をしなければならない。
毎日の仕事がルーティン化し、もはや語ることすら忘れる人もいるが、語り続け、その世界を生きる努力を惜しんではならない。
そのような行動が、少しずつ環境を変え、少しずつ自分を変え、出会う人間を変えていく原動力となる。
お金持ちになりたいなら、ただ語るだけではいけない。お金持ちに会いに行く、お金持ちのようにふるまう機会を作ること、お金持ちと同じ環境に身を置いてみること、お金持ちの行動をまねてみること。そのような些細な行動は、必ずあなたの生活や人生に変化をもたらすだろう。
語りつつ、その世界を生きる。それが自分の語っている内容を実現し、具体化することにつながる。語るだけではダメである。
語ることは、人生の一部ではあるが、人生そのものではない。
そのように生きることが人生の価値を高め、学びの質を高めるのだ。
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