幸運の分配者となれ!
私は、自分の人生を振り返って、本当に幸運だったと思うことが無数にある。
両親にも恵まれ、兄弟にも恵まれ、様々な時に出会った人物にも恵まれ、何よりもこの日本に、今の時代に生まれたことの幸運は計り知れないと思う。
海外に出て、日本の良さを知るという人は多いが、たとえ海外に出なくても、日本に生を受けて、今の時代を生きる私たちは、それだけで幸運であることが、歴史や様々な国との比較によってわかるはずだ。
世には幸運のと思える世界を最初からつかんでいるかに見える人もいれば、不運と言わざるを得ない環境にいる人もいる。
幸運な人間は、何らかの形で、自らの幸運を他人に分配すべく努めなければならない。
そしてその分配自体が、また新たな幸運を生み、育て、それがまた新たな幸運の流れを作っていく。
日本にいる若者は実は、それだけですでに世界の勝ち組であることは間違いがない。つまり与える余裕のある立場にあるということだ。
それなのに、自殺が多く、自己肯定感が低く、不幸感覚が強い若者が多いのはなぜか。
簡単なことである。幸運の分配者になろうとしないからだ。
自分が他人と比較して足りないところばかりを嘆き、自分や他人の欠点ばかりに目を向け、自分は不運だと思い込んでいる。
しかし、一旦そのような判断を保留して、誰かに自分の持てるものを分配しようとしてみてはどうか。
分配するものなど何も持っていないというだろうか。
自分のささやかな時間、労力、言葉の一つ、ささやかな寄付。そんなことも本当にできないというのだろうか。
分配者の側に立てば、実はそのような人には、また大きな福が分配される。
だから、立場を変えることが大切だ。受け身でなく、誰かからの施しを待つのでなく、自らが施す側にまわること。
身近にいる人間や出会う人間の一人を勇気づけたり、励ましたり、不安をぬぐったり、このようなことはすぐにでもできるだろう。
それをやろうと決意して、実行できるか否かが、あなたの未来の在り方を大きく変えていくのである。
日本の若者よ。日本人は世界においてそのような役割をもっているものであることを忘れてはならない。
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