他人のもたらす儲け話
お金のインテリジェンスを身につける ―その6―
今は、投資やお金儲けの話をしている人、そのような美味しい話を宣伝している人は無数にいる。いわゆるビジネスの情報商材や投資情報が売られているのを目にする人も多いだろう。
このようないわゆる「儲け話」を信じてもいいものだろうか?
もし、本当だったらラッキーだし、嘘だったら情報やノウハウを購入して結局儲けることができずに、出費しただけで終わってしまう。
まず考えておかなければならないことは、情報やノウハウを販売しているのだから、それ自体が販売者のビジネスだということだ。つまり自分たちの得にならない情報提供を、おせっかいにもしてくれる人は基本的にいない、ということ。つまり、彼らが情報を販売して儲ける、ということとあなたがその情報で儲ける、ということは別の話である。儲からない情報を販売して儲けるということは可能だ。
そう考えると、販売されている情報やノウハウが本物なのかは、色んな脚色した宣伝を割り引いてもなお厳しく見ていく必要があるということだ。
少なくとも、販売者の情報はきちんとチェックし、信頼のできる人なのかどうか確認するといいだろう。彼らは販売のために宣伝広告費などですでに先行投資しているから、多少の金額を売り上げても元がとれない。だからたくさんの参加者を募ることになる。人数限定などとされていても、それにつられてはいけない。
私の経験からすると、自分が稼いだノウハウで稼ぎ続けずに、そのノウハウを販売するという場合、それで購入者が販売者と同じように稼げるかどうかはかなり確率が低いということである。
ある程度は汎用性のあるノウハウでも自分がやってみたらさっぱり売り上げにならないことはよくあることだ。だから、その販売されている情報を使って、実際に稼いでいる人がかなりの多数いるようでないと、自分がやってもお金にはなりづらいだろう。
もちろんローンチの途中で、そのノウハウで利益を得ている人が何人か紹介されていることもある。しかし、動画に出演できる成功した人がいたとしても、それが数百名中の数名かもしれない。その意味では、販売者の出す情報はあまりあてにはならない。中には詐欺的なものも多いからだ。
私がお薦めしたいのは、まずは無料で情報を集めてみることだ。そしてそれを使って自分でまずはやってみることが大切である。それも大きなお金をかけたり、大きなリスクを負わないやり方で経験値を積んでいきながら、可能な限りの情報を集めてみることだろう。
美味しい宣伝文句に乗せられて高額の商材を購入しても、それでは決してお金を稼げる自分になることは約束されない。自分であれこれと試してみることが大切なのである。特に現在は無料でも有料級の情報がたくさん出ている。本当に儲かっている人は、ノウハウを無料で公開したりしている。そこから学べばいい。
ただ、これはリスクを小さくしたやり方であって、早く結果を出せるやり方ではない。本当はすでに利益を出している成功者から、お金を払ってでも学んだ方がいいことは言うまでもないだろう。
とにかく、自分の行動以前に、いい情報さえあれば儲かった気分になるのだけはやめよう。ビジネスも投資も、趣味ではない。
また、安易に儲け話を信じることも、疑うこともせず、自分で精査しながら、できることを実行してみることをお勧めしたい。
たくさんの情報商材を買っても、売り上げを立てたり、利益を出したりしている人は、割合的にはそう多くはないことを心に留めておく必要がある。
学生時代にビジネスや投資に関心を持って情報を集め、実際に行動に移すことは大いに勧めたいと思う。手じかに得られる情報から色々と勉強してみて欲しい。
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