人間の可能性ー中間者ー
人間は、全く不思議な存在だ。
世界には、信じられないくらいに他人への貢献や愛に生きる人がいる。
また反面、信じられないくらいに極悪非道で、他人を傷つけ不幸にする人もいる。
同じ人間として、この差は一体何なのだろう。
生まれか、環境か、努力か、など様々な要因が語られる。
しかし、人間はその魂の形式において「中間者」なのだとパスカルは言う。
私もそのような理解をしている。
中間者とは極端な二つの可能性の間にあり、とても不安定な存在。
神や天使になる可能性もあれば、同時に、悪魔になる可能性も有する存在。
どちらにもなりうる不思議な存在。不思議な可能態なのだ。
ただ言えるのは、そのどちらを選択するのか、ということは、その人自身が決定しているということだ。
選択の継続と蓄積が、あなたを天使にも悪魔にもする。選択の積み重ねが、あなたの魂を形作る。
選択の継続があなたの心の傾向性を決定し、言動に反映される。
これが、長い期間、固まってできるのが、人間の性格というものだ。
些細な選択の積み重ね、些細な選択の継続。
それが全てのスタート地点であり、全てのゴールを決める。
中間者であり可能態であるあなたは、その意味で、どんな人間にでもなることができるのだ。
理想を持ち、それに則した選択をしよう。
毎日、毎日それを積み重ねよう。
人間の長い闘いとはまさにこのことであって、敵は外部にいるのではない。
しかし、この戦いこそが最も困難であり、しかし、最も重要であり、最も多くの物事を成し遂げる。
今日から選択の基準がどこにあるかをいつもチェックし、理想に向かう選択を続けること。
ただそれだけで、人間は偉人になることができる。
Share this content:
コメントを残す