戦略的学生生活のススメ
毎年、大勢の学生と面談をしたり、模擬面接などを行っていて感じること。
それは同じ学生生活3年ほどの間に、ずいぶんと差がついてしまうものだということだ。
就活などが始まるまでに、そこでPRできる経験や学びを得ている学生も一定数いるが、ほとんど何もないという学生もそれなりの数いるものだ。
実に多忙な学生生活を送り、様々な経験や出会いや学びを通過して、大学を卒業していく学生もいる。
一方、まともな経験といえば、高校時代の部活動であり、それ以上の経験がほとんどない学生もいる。
もちろん大学生のほとんどは大学での学業やゼミ活動、アルバイトにサークル活動という形でほとんどその経験は共通している。
問題なのは、そのような誰もが通過する共通の経験の中で、そこにどのように関わったか、どのような姿勢で臨んだか、そこでどんな問題意識を持ったのか、何を得たのか、などに大きな違いがあるのである。
どのような経験であっても、漫然と臨んだら、それはほとんどその学生に成長をもたらすことはない。
課題を設定したり、問題意識を持ったり、目標を設定したり、自分なりの意義づけを行えば、それは重要な経験となる。
そのような意識で自分の関わる経験や出会いを消化できる学生は、大きな資産をもって学生生活を終える。
例えば、同じアルバイトをしても、ただお金を稼ぐだけが目的であれば、一定時間決められたことをやっていればその目的は達成される。
しかし、アルバイトを始める前に、自分が苦手なことや自分の欠点を克服することを目的にすれば、そこには多くの学びがあり、自分との葛藤があり、自分の限界を感じることがあり、自分の新たな可能性を発見したりすることもできる。
結局どのような経験や出会いがあっても、それを活かすも殺すも自分次第であり、戦略的に自分が行うべきことに向きあえるかどうかにかかっている。
大学生活そのものを、そのような目的意識や問題意識をもって過ごすことができれば、自分に起こる様々な変化や成長からのギフトを受け取ることができるのだ。
これは別に、就活のネタ作りのためにそうしよう、と言っているわけではない。
大学時代を実りあるものにし、未来への可能性を大きく広げるためである。就活に活かせるものはそのほんの一部に過ぎない。
「学生時代をいかに生きるか」という意識は大学に入学したばかりの学生にも、そしてまだ学生時代が残っている在学中の学生にも、強く言いたいことである。
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