黄金の糸の存在
実はこの恋愛はちょっと不思議な展開と結末を迎える。
私にとっては「彼女」との出会いは、数ある人生の出会いの中でも非常に貴重なものになった。おそらくは彼女がいなければ、学生時代のありかたがもっと大きく違っていたはずだ。
特に自分の心の内を深いところまで話せる相手、理解しあえる相手、そんな相手との出会いは同姓、異性にかかわらず非常に貴重だ。
今振り返ると、彼女と私が「赤い糸」で結ばれていたのか、といえばそうではなかった。
私は大学卒業の六年後、別の女性と結婚する。
彼女もまた私よりずっと後に、別の男性と結婚する。
その途中で、私がその気ならば、彼女と結婚することは可能だったが、なぜだろう、そうはならなかったのである。
しかし彼女はわたしにとっては「ソウルメイト」。彼女もまたそう思っているだろう・・・きっと今でも。
人生の途中で、内面の深いところでつながることのできた人は全てが貴重なソウルメイトだ。私にとっては親友のNもそうだった。そして実はあの時代、私の周りにはそのように思える後輩たちが無数にいたのである。
頻繁にはないこんな貴重な出会いを学生時代に経験し、大切に育んでほしい。
結婚相手になる人とは「赤い糸」で結ばれているという。
しかし「ソウルメイト」といわれるような魂のつながりを暗示させるような出会いの相手とは「黄金の糸」で結ばれているのである。
Share this content:
コメントを残す