学び続け、判断し続け、行動し続けよう
世界について、日本について、社会について、人間について、自分なりに勉強が進んでくると、世の中や人間の複雑さやわかりにくさが明確になってくる。
学べば学ぶほどにますますわからなくなることも多いものだ。
学ばない人は物事を単純化して考える。
敵と味方、白と黒、正義と不義、善と悪。などこのような2項対立の図式で物事を理解している人は多いだろう。
もちろん、その方が理解しやすいから、そうするのだが、「理解しやすい」というのは実は「理解していない」ということでもあるのだ。
とりあえずわかりやすくするために、単純化して考えることは方便としては必要ではあるが、本当に世の中や人間を理解するには全く役に立たないのだ。
だから、メディアの情報や、色々な人の意見を聴いて、単純化された意見を目にしたときは、必ず自分で確認し、勉強して欲しいのである。
学びが進めば進むほどに、複雑さが理解されてきて、判断に困ったり、迷ったりすることは事実である。
それが、勉強し過ぎたり、考えすぎたりすると行動力が鈍るということでもある。
しかし、よりよく知るための努力を惜しんではならない。
そして、判断や行動が必要とされた時には、これまで自分が学んだことを根拠に、思い切った判断や行動を行うことが大切だ。そこにその人の責任が発生するし、もし勉強不足で間違いが露呈したら、間違いを修正し、責任を取り、そこからまた学び続けるのである。
この営みこそが最も人間らしい営みであって、最も勤勉で勇気ある、そして責任と謙虚さにあふれた態度であると言える。
学び続け、判断し続け、行動し続ける。
これが人間としての成長を約束する。
学ばないこと、判断しないこと、行動しないこと。これが成長できない大きな原因である。
日頃の学生生活の中でも、このような機会をたくさん作っていくことが、あなたの成長を加速させる。
学ぶこと。判断すること。行動することだ。
これによって、あなたの学生生活は、充実したものになり、その成長は周りを驚かすほどのものになる。是非、このことを心に刻んで毎日の生活を送って欲しい。
それが単純化された世界を打ち破り、真に多様な人間や社会を認め、受け入れることにつながるはずだ。
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