よくある自己PRについて(傾聴力って?)
ある政治家が「私のいいところ(PR点)は人の話をよく聞くことです」と言っていた。
もし学生が、このような低レベルの自己PRをしてきた場合、私は厳しく注意をするだろう。
「傾聴力」だけではPRにはならない。人の話を聞いたうえで、何をしてきたのか語れ、それを活かしてどのように行動し、実績を作ったのか、結果につなげたのか。
それを語れないのならば、「傾聴力」など、なんの自慢にもならない。
例えば政治家は結果責任が問われるのであって、「いい人」が評価されるべきではない。組織の仕事においても同様のことが言える。ただ人の話を聞いてあげられるだけの人間が評価されることはない(まれにそれ自体が仕事である場合は別だが)。
言葉ではなく行動こそが、その人の本質を表している。
人の話をよく聞いて、検討したり、考えたり、熟慮することは必要だ。
しかし、その後の行動を語れてこそ、真の自己PRになるのだということをよくよく知って欲しい。
その意味では、例えば社会人になるにあたって、「人の話を聞くことができる」などというPRしかできない人がいたとしたら、それは自分の仕事に対する理解や使命感が欠けているといわざるを得ないだろう。
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