自分自身を経験するということ
学生時代をいかに生きるか まとめ編 その27
大学に入学してから、当初は色々な場所に積極的に参加していた。サークル、クラスの集まりなどはたくさんあった。
大学ではクラスだけでなく、様々なイベントがあり、毎日騒がしかった。
そんな中で自分というものについて考えることが多くなった。
色々な人との新しい出会いがあって、色んな出来事があったが、結局自分とはどのような存在なのか、自分は何をしたいと思っているのか、大学を出たら自分はどうなっていくのか。そして、どうなりたいのか、どうなるべきなのか。
高校までは実家から通学していた自分が、初めて一人暮らしを始めた。これまでのように受験勉強に汲々とすることもなく、大学の授業は受験に比べると、本当に楽ではあった。
そうなると自分の時間は必然的に多くなる。
ただでさえ考え事をすることが好きだった私は、さらに輪をかけて一人で考え事をすることが多くなった。
大学時代に社交的で、行動的なのはとても良いことだと思う。
大学時代しかできない経験もあるだろう。
しかし、自分ひとりで自分というものを見つめて、自分というもの理解して、自分の核となるべきものを学生時代につかみとることはとても大切であると思う。誰にも会わず、たった一人で考えるということ。これもまた、貴重な経験なのだ。
自分自身を経験すること。この価値は大きい。
その意味では大学時代の4年間というものは決して長くはない。
十分に時間を生かして、自分の将来に向けた指針を、そして将来を作っていくための自分の個性や資源をしっかりとつかむことが大切だ。
大学時代の学問、読書、サークル活動、アルバイト、人間関係、そのようなものは、結局自分をつかみだすためのきっかけや材料にすぎない。
自分の個性や強みをどのような形で将来社会に還元していくのか。
他人や社会のために差し出すことのできる自分とは何か?
そして、自分にとって幸せとは何なのか?
そのようなところまで自分の考えを固めておくことができたなら、その大学時代は大成功であったといえるのではないかと思える。
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